ボランティアの配膳を待つ会食プログラムの参加者

 47年間にわたり日系コミュニティーに貢献し、利用者の間では「高齢者昼食会」として親しまれてきた「小東京栄養サービス(LTNS)」のプログラムが存続の危機にひんしている。長年地域社会の重要な柱であったにもかかわらず、政府からの資金援助の遅れや現在の経済状況によって大きな影響を受けており、コミュニティーから善意の寄付を募っている。
 LTNSは1976年、ロサンゼルス市第9区における高齢者コミュニティーのための栄養と支援サービスの必要性を認識し、その資金を創設する動議を提唱した故ギルバート・リンゼイ議員によって誕生した。以来、他に類を見ない揺ぎなさをもって小東京およびボイルハイツで高齢者にサービスを提供してきた。
 現在、LTNSは社会的に極めて弱い立場にいる130人の高齢者に毎日、栄養と支援等に関するサービスを行っている。食の不安と孤立は高齢者の生活に大きな影響を与えることから、LTNSのスタッフとボランティアは食事の宅配プログラムを通じて個々の高齢者およびその介護者と密接な関係を築いてきた。在宅の高齢者にとって日常的に接触する唯一の相手がスタッフであることも多く、この交流が孤立を遠ざけ精神的・肉体的な幸福を感じる機会を提供している。日々のこうした交流は高齢者に対する継続的かつ積極的な福祉的確認となり、異変や課題があれば、介護者や家族に直ちに連絡されるという。
 新型コロナ禍以前、LTNSは会食と宅配食の両方のサービスを提供していた。会食プログラムは高齢者集合住宅「小東京タワーズ」のホールで行われ、高齢者にとって重要な社会交流の場、そして同時に孤立と孤独の問題解決にも大きく貢献していた。コロナ禍になってからは宅配とテイクアウトに切り替えていたが、ようやく最近会食プログラムを再開したという。
 過去39年間、LTNSのエグゼクティブ・ディレクターを務めてきた仲真節子さんは、公私ともにこのプログラムに人生をささげてきた。そして、スタッフとボランティアたちもまた、プログラムを通じて高齢者たちと文化的、地域的、そして老いへの理解など強い絆で結ばれており、高齢者の生活のあらゆる面におけるニーズが満たされるよう献身的に取り組んでいる。LTNSは47年もの間、何千人もの高齢者にサービスを提供し生活を向上させ、小東京とボイルハイツのJA/AAPIコミュニティーに貢献し信頼を得てきた。
 これらLTNSの活動は主にロサンゼルス市からの政府資金に依存している。しかし残念ながらその資金は不定期で安定したものではないという。特に今の経済状況は恵まれない地域社会全てに大きな影響を及ぼしており、LTNSが実施しているようなプログラムの必要性はさらに高まっているるのが現状だ。LTNSの活動に賛同し支援を希望する場合は、以下のような方法がある。
 インターネットでの寄付はウェブサイトから—
 LTSNS.org
 小切手は郵送で。宛て先は以下の通り。
 Little Tokyo Senior Nutrition Services(LTNS)
 244 S. San Pedro St., Unit 408
 Los Angeles, CA 90012

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