小柳喜美子さんの作品。「Sumiyuku Toki(Passage of Time)」2012年
「Kokoro(Heart)」2016年

 パサデナ市の秀明アメリカホールギャラリー(240 E. Colorado Blvd.)は13日(土)から人形作家・小柳喜美子さんの個展「エレガンス・アンド・エモーション」を開催する。5月5日まで。小柳さんの個性的な人形14体の他、制作に使用する道具や独自の技法を紹介する資料や写真が展示される。13日はオープニングレセプション(午後2〜4時)が行われる。
 小柳さんは1932年、東京の老舗人形工房「村岡」に8人きょうだいの1人として生まれた。母は2代目人形師、父は人形のガラス目を作る専門家で幼い頃から人形作りを学んだ。日本の伝統的な桐塑(とうそ)人形の技法を基に独自の作品を作っている。66年に日系カナダ人の夫と共にカナダのオンタリオ州に移住し、子育てをしながら制作を続け、東京、カナダ、米国、メキシコで個展やグループ展に作品を出展した。現在はロサンゼルスに住み、91歳になった今も美しい人形を作り続けている。
 同展は日本美術史家のメハー・マッカーサーさんのキュレーションによるもので、国際交流基金ロサンゼルス日本文化センターからの資金援助によって実現した。マッカーサーさんは「小柳さんの美しい彫刻作品をここロサンゼルスで初めて展示できることをうれしく思う。彼女は70年以上にわたり独自のスタイルで人形を作り続けてきた。伝統的かつ現代的な作品、そして彼女の芸術性とエネルギーは本当に素晴らしい」とコメントしている。
 秀明アメリカホールギャラリーの開館時間は、月〜土曜日の午前9時半から午後5時半まで。詳細は電話626・584・8841またはEメール—
 info@shumeiarts.org
 ウェブサイト—
 https://shumeiarts.org/

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