作品を鑑賞するLAアートショーの来場者

 アートフェアとしてロサンゼルスで最古の歴史を持ち、モダンアートとコンテンポラリーアートを世界から集めた「LAアートショー」が、ダウンタウンのコンベンションセンターで14日開幕し、大勢の来場者でにぎわっている。絵画、彫刻、版画、写真、デジタルアートなどさまざまな作品を紹介し注目を集めている。

欧州パビリオンの英国人アーティストの彫刻と水彩画

 今年日本人の作品は現代絵画が数点見られるだけで、最も多くの人出でにぎわう開催初日の会場に日本人アーティストの姿はなかった。アジア系の出展では、南カリフォルニア在住の韓国出身者から絶大な支持を受ける韓国ギャラリーのブースが圧倒的に多く、若いアーティストによるコンテポラリーアートが目を引いた。
 昨年は日本からギャラリーとアーティストを招き作品を一堂に集めた「ジャパニーズパビリオン」が初めて設けられ、全日盛況を極め成功を収めた。ジャパニーズパビリオンを企画したLAアートショーの日本担当ディレクター・島恭子さんによると今回、日本からの参加が見送られたのは円安が一番の原因だという。ギャラリーにとって参加にかかる航空、ブース、宿泊、飲食などの費用は、1ドル=150円前後の為替相場では負担があまりにも大きい。また、ロサンゼルスと同時期に現在フィリピンで開かれているアートフェアが重なり、LAアートショーに参加していた一部のギャラリーがフィリピンに流れたことも一因だという。
 近年ではアジア各国でアートフェアが盛んに催されており、日本人アーティストの人気も高い。そのため日本から近く、収益が見込めるアジアを選ぶ傾向にあるという。島さんは、来年のLAアートショー(2月19日開幕)に向け既に準備を進めており、「今年は残念だったが、来年はスポンサーを付けて、ジャパニーズパビリオンの第2弾を企画したい。日本人アーティストの素晴らしい作品を紹介するので期待してほしい」と意欲を示している。

会場ではデモンストレーションも行われている

 カリフォルニア州デービスでギャラリーを構え39年になる画商、ジョン・ナッツラスさんは、ハワイ州オアフで活動するエスター・シマズの作品を扱っている。日系3世のシマズはハワイを代表する彫刻家であり、作品に日本文化の要素を取り入れている。作品の特徴はスキンヘッドで裸のぽっちゃりした体形のアジア系女性のストーンウェア彫刻として知られている。裸体女性のほかは猫を中心にした動物の作品を生み出している。
 ナッツラスさんによると、ぽっちゃりした裸体女性の作品は減量前のシマズ自身をモデルにし、最近は男性の作品も作っているという。また、顔が人間で体が野生動物というユニークな作品もある。ナッツラスさんはシマズの作品について「人や動物の目や歯、牙をシマズ独特の感性で表現する。繊細な感覚で、唯一無二の傑作を作る米国を代表する才能のある彫刻家であり名匠である」と述べ、作品はユーモアのセンスがある人々が購入するという。
 ショーは18日まで。時間は17日が正午から午後8時まで、18日は正午から午後6時まで。チケットは35ドル。LAアートショーは「American Heart Association」を支援しており、 チケットの売り上げの一部を寄付している。ショーの詳細はウェブサイト—
 laartshow.com

エスター・シマズによる女性や動物の作品

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