前回に続き女子全米大学バスケ選手権の模様をつづる。先週金曜夜クリーブランド市で準決勝の2試合が行われた。アイオワ大学が71対69の白熱した接戦で最多11回優勝を誇る強豪コネチカット大学(ニックネームUconn/ユーコン)を撃破。1429万人のTV視聴者数は女子バスケ史上最高を記録。もう1戦はサウス・カロライナ大学がノース・カロライナ州立大学を78対59で下した。
 観客18300人を集めた日曜日の決勝戦は、87対75で見事無敗のサウス・カロライナ大学が3度目の優勝を飾った。昨年も無敗を続けていたが、敗れたその相手が準決勝戦でのアイオワ大学だった。リベンジを果たしたわけだ。昨年アイオワ大学は決勝でLSU(ルイジアナ州立大学)に敗れ惜しくも2年連続準優勝。
 決勝戦のTV視聴数は1870万人、一時的最多は2400万人で史上最高記録を再度更新。男子の決勝戦1482万人をも上回る歴史的スポーツイベントの快挙を達成。
 特筆すべきは、一昨年も優勝に導いたサウス・カロライナ大学のドーン・ステーリー・ヘッドコーチの敏腕的指導力だ。昨年の先発選手5人全員が入れ替わったのだ。4人が女子プロ(WMBA)にドラフトされ、1人は4年生だったので卒業。今回のチームは、レギュラーの座をつかんだ上級生、即戦力の転校生、鳴物入りの新入生加入で巧みなチーム作りを完遂させた。2021年、東京五輪の女子全米代表チームのヘッドコーチも務め見事金メダルを勝ち取った。過去選手として三つ金メダルを獲得。文句なしの実績が物語る。
 次なるイベントは、4月15日の女子プロ(WNBA)のドラフトだ。全体第1位指名は、学生通算最多得点新記録を樹立したアイオワ大学のスター選手ケイトリン・クラークと確実視されている。夏季パリ五輪全米代表選手にも選出されるだろう。ちなみに彼女はアシスト数も全米ナンバーワンなのだ。
 鍛えられた身体能力を持つ若い選手たちは、元気はつらつでとにかくカッコイイのだ。ポジティブ・エネルギーで、多くの人たちに夢と希望と勇気を与え、あわよくば同時に米国社会経済をもっと盛り上げていただければと願うのである。(長土居政史)

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