ロサンゼルス高校の日本人同窓会を開き、旧交を温めた参加者

 親に連れられて日本からロサンゼルスに移住し、1958年から63年ごろまでロサンゼルス高校に通った生徒たちの同窓会が5月19日、トーレンスの日本料理店「割烹入船」で催された。参加した33人が時のたつのを忘れて思い出話に花を咲かせ、旧交を温めた。
 ミッドウィルシャー地区に位置するロサンゼルス高校は南カリフォルニアの公立高校の中で最古の歴史を誇り、昨年に創立150周年を祝ったという歴史ある学校だ。同校には50年代終わりから60年代初頭にかけて多くの日本人生徒が在籍しており、同窓会はこれまでにも催していたが「もう1度、皆に会いたい」と多くが熱望し、このたび6度目が実現した。

参加者は色紙に自身の名前を漢字と英語で記した

 当時ロサンゼルス高校に在籍していた日本人の中には、日系人強制収容所で生まれ、幼少期の戦後に家族と共に日本へ引き揚げたものの再び米国に帰って来た、いわゆる「帰米」の生徒や、両親が先に渡米して生活基盤を築いた後に呼び寄せられたり、在米の親戚を頼って渡米したりした「呼び寄せ」と呼ばれた生徒たちがいた。ティーンエージャーになってからの12〜17歳で渡米した子が多く、「FOB(Fresh Off the Boat)」というニックネームで呼ばれていたという。英語が十分に理解できない生徒のために設けられた「FS(Foreign Student)」という特別クラスは半数以上を日本人が占めていた。日本人居住区のウェストロサンゼルスやガーデナなど遠方から通学していた生徒もいた。
 昼食にはおにぎりを食べるなど毎日楽しい学校生活を送っていたが、課外は日本人同士で日本語を話すため英語が思うように上達せず、「いつになれば英語が話せるようになるのか」と、悩みもあったという。卒業後はそれぞれがロサンゼルス高校で学んだことを誇りに巣立ち、米国と母国を愛しながら当地にしっかりと根を張って暮らしている。
 同窓会は、開催に向け尽力した幹事の開会のあいさつで始まり、亡くなった同窓生に黙とうをささげた後、再会を祝って乾杯し、食事をしながら語り合った。食後は「故郷」とロサンゼルス高校の校歌を合唱し、各人の出身地と母校に思いをはせた。参加者はバイリンガルなので会話は英語と日本語が飛び交った。高校時代の思い出話は尽きず、盛り上がった。
 日本人同窓会は高齢化が進み、開催前には「おそらく今回が最後の同窓会になるのでは」と危惧する声が聞こえたが、遠路いとわずバージニア州から駆けつけた夫妻や、歩行が不自由でも家族に支えられながら参加した人もあり、皆が元気な姿を見せると会場は笑顔であふれた。同窓会は転校した人も所属しており、日本人の絆の強さがうかがえる。

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