
フジジャパニーズミュージック(主宰・渡部まり子)はこのほど、ボイルハイツの羅府中央学園で、二世週祭協賛行事「おはやしコンサート」を開催した。日本からおはやしの第一人者で堅田流家元の四世堅田喜三久氏を迎え、約2時間にわたって行われた。
プログラムでは、長唄「雛鶴三番叟」「藤娘」「越後獅子」「鶴亀」、大和楽「あやめ」が披露されたほか、はやしの楽器や表現を紹介するデモンストレーションも行われた。
四世堅田喜三久氏は、人間国宝だった三世堅田喜三久の次男。三世は1983年に小東京に日米劇場(現アラタニ劇場)が完成して以降、20年以上にわたりロサンゼルスの邦楽界を盛り上げた。四世は2025年に堅田喜三久を襲名。それに先立ち、堅田新十郎の名で映画「国宝」に出演し、小鼓を演奏したことでも知られる。
演奏の合間に行われたはやしデモンストレーションでは、堅田氏が小鼓、大皮、太鼓の仕組みを説明し、それぞれを実演。さらに大太鼓と三味線、能管を用いて波、水、風、雨、雪の音を表現し、最後には妖怪の出現を表す「ドロ」を披露するなど、太鼓の音一つで自然の情景や妖怪の気配まで音で表現した。坂東拡三也社中が即興の踊りで加わり、音と舞が一体となった趣向で観客を引きつけた。
三味線、唄、おはやしが息の合った演奏を繰り広げ、観客は本格的な邦楽の舞台を楽しんだ。
