わがふるさと。岩手の新年は、雪の中にある。
雪国に育ったものには、新しい年は新雪によって、さらに浄化されると信じていた。
その故郷を遠く離れ、雪のつもらぬ異国の地で、正月を迎えるようになって、はや三十余年は過ぎ去った。
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