ある記事で「相性とは、寛容さである」ということを学びました。なるほど、相性が良いというのは、相手に対して十分な寛容がつくされており、逆に相性が悪いというのは、寛容が少ないというだけの感情表現の問題だったのかと気づかされます。私たちは、相性の悪さをできるだけ相手の性格のせいにしがちですが、実は相性の悪さは自分の中にある感情の持ち方だということを認識していれば、「悪さ」を「良さ」に一瞬のうちに変えることができてしまいます。実は自分が変わると、相手が自分を見る目が変わってきます。自分の目の前に訪れることはすべて自分の思いや行動に起因するからです。たとえ偶然に起こったような事象でも、自分が引き起こした原因を持っています。
 地球の日(アース・デー)の週をきっかけとして、地球環境の問題点を他人や他国のせいにするのではなく、自分の責任であるということを忘れずに思い出すことは重要です。快適な生活を目指す一人一人の行動が、確かに地球環境の悪さをつくっている場合もあるからです。そして、地球の日をきっかけに地球環境を見直すことは重要なことですが、それと同等に自分自身の感情のコントロールをすることが必要です。感情のコントロールには、費用はかかりません。ただ、思い方を変化させればいいのです。寛容な思いが、自分自身を成長させてくれることを実感できます。すべてのことを相性の良さに変えることができるはずです。引いては地球環境にも良い影響を与えるでしょう。
 人間同士が寛容であることが、生物や環境そして地球に寛容であり続けることにつながります。自分が感情を変化させた結果です。そのことを少しだけ覚えておき、自分の感情をコントロールすることを実行するだけで、大きな変化を感じることができるのではないでしょうか。それが、アース・デーの意義であると思います。【朝倉巨瑞】

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