大勢の参加者で賑わう「ありがとうバザー」
 小東京のセンテナリー合同メソジスト教会は5日、教会の運営資金捻出のための「ありがとうバザー」を同教会で催し多くの人出で賑わった。寄付を受けた数々の一般雑貨や手作り料理、デザートが販売された他、空手や太鼓演奏、音頭、聖歌の披露など各種パフォーマンスで盛り上がった。
 春恒例のバザーに来場者は掘り出し物を手に入れようと、開場前から待つ人もみられた。テーブルに所狭しと並んだ商品は、日用品や趣味の手芸品、陶芸品、スポーツ用品などさまざま。教会員が心を込めた手作り料理は、いなり・ちらし、巻きずしや、うどん、デザートに各種ケーキ、クッキー、まんじゅうなどでテーブルを彩った。
 屋外会場ではビーフやチキン、ホットドッグを焼く香ばしい香りが漂い食欲をそそった。新鮮な各種野菜やくだもののブースも売れ行きはよく、子どもたちは大はしゃぎで各種ゲームに興じた。エンターテインメントは、さまざまな出し物が続き、聖歌の披露や太鼓演奏、日本舞踊、空手などが演じられバザーを盛り上げた。
観葉植物の販売も人気を呼んだ
 バザーは、仏教会など宗教の枠を越えた支援もあり、教会員はもとより、日系諸団体や他の米社会からも支持を受けたといい、今年も多人種のさまざまな年齢層の参加が見られた。音頭はマイケル・ジャクソンやレディー・ガガの曲に乗って参加者が輪になって踊るなど、仏教会とのコラボレーションは成果を挙げた。
 同教会は世界各国で起こる地震や洪水、ハリケーンなどの自然災害に備えて、被災者救済委員会を持っている。バザーでは、東日本大震災の支援活動が昨年と同様に行われ、売上げを義援金に充てる日系アーティストがデザインしたTシャツや各種アクセサリーが販売された。
 創立115年の歴史を持つ合同教会は、毎日曜日の午前に日本語と英語に分けて礼拝を行う。他の宗教や(慈善)団体と交流し、個々の地域社会の発展に寄与。また、小東京には近年、多くのコンドミニアムが建設され、非日系が多く流入したため、それら他人種の住人との交流を深めている。
 日本語の久山康彦牧師は、今回のバザーに参加した教会員以外の多大な支援や奉仕に対し「われわれが他のコミュニティーに対して行っていることをわかってもらえたからだと思う。支えてもらい、うれしい」と話した。白人を中心にした他の人種の参加について「互いに一生懸命に力を合わせるのがコミュニティーである。いろんな人たちが集まり、とてもよかった」とし、引き続き他コミュニティーとの交流継続の意志を示した。
 同教会は、南加日系合唱連盟と協力し、合同合唱コンサート「フクシマから、ありがとう」(仮称)を8月11日午後2時から同教会で開催する。東日本大震災の被災地復興を目的とし、被災地の福島から「郡山少年少女合唱団」が来米し、共演する。同合唱団は5歳から高校生までのメンバーで構成。全国的にレベルは高く、本番では米国の復興支援に感謝を込めて歌声を披露する。コンサートの個人参加者を募集(嶺井さん、電話310・618・1185)している。郡山少年少女合唱団はまた二世週祭にも参加し、七夕まつりで合唱したりグランドパレードに参加する予定。
 centenaryunitedmethodistchurch.org
【永田潤、写真も】

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