今年80歳を迎え表彰状を受け取った(右から)沢岻さん、加藤さん、岡本さん、秋本さんと岩下会長
 南加県人会協議会(岩下寿盛会長)は15日、小東京のミヤコホテルで敬老感謝会を開催した。来賓の新美潤・在ロサンゼルス日本総領事をはじめ、同会メンバーや日系諸団体の代表者らおよそ80人が集まり、今年80歳を迎えた沢岻安和さん、加藤譲孜さん、岡本啓三郎さん、秋本裕子さんの4人の長寿を祝福するとともに、今後の益々の健康を願った。
 日本の祝日「敬老の日」にちなみ、傘寿を迎えた高齢者の日系社会へのこれまでの貢献をたたえる目的で感謝会は始まった。今年で8回目を迎え、毎年協議会メンバーの有志が、企画、運営を担当している。過去4年間、実行委員長を務めている県人会協議会副会長の野田健一夫妻は、「80歳は通過点に過ぎません。これからも協議会の発展のため、ご指導ご協力をお願いします」と述べ、岩下会長も4人のこれまでの同会への尽力に感謝の意を表した。
 祝辞のあいさつに立った新美総領事は、「世界各地に赴任したが、南カリフォルニアの高齢者の方々の元気な姿にはいつも驚かされる」と語り、特に日系コミュニティーをいつも温かく支援する姿勢が印象的であると述べた。
 4人には表彰状と記念品が贈呈され、代表として沢岻さんが謝辞のあいさつに立ち、「あっという間に傘寿を迎えた」と振り返り、この日集まった出席者全員に感謝の言葉を述べた。
 唯一女性で表彰された秋本さんは、小東京で32年間レストランを営み、南加群馬県人会など、日系諸団体のさまざまな役職を引き受けてきた。また日本語教師として協同システムに10年間勤務し、日系子弟に日本語を教えるなど、日系社会に貢献してきた。
 「まだ50、60歳のような気持ち。親から頂いた80歳に報いるよう、今後も日系社会のために頑張っていきたい」と元気よく語った。
昼餐のあとのエンターテインメントではマジシャンのアレンさんが登場し手品を披露。ハトやウサギが飛び出したり、仕掛けが分からぬマジックに会場は大いに沸いた。【吉田純子、写真も】


4人を祝福するため集まった出席者全員で記念撮影

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