特別イベント「ジャパン・ファミリーデー」は、今年で13回目で日本のさまざまな文化や観光名所などを紹介して競馬ファンや家族連れなど多くの参加者を喜ばせた。
同イベントは、今年は規模を拡大して内馬場で催され、茶道や華道、書道、折紙、相撲、民謡、琉球舞踊、太鼓など多くの日本の伝統文化・芸能を紹介した。見るだけではなく、参加者が折り紙を折ったり、毛筆で自分の名前を書いたり、土俵に上がって巨漢力士と対戦したりする趣向を凝らした「体験型」が人気を呼んだ。また、お面が並び、ヨーヨー釣り、日本食ではすし、カレー、たこ焼き、お茶が売られ、縁日のような雰囲気を醸し出した。
その中で、人気ラーメン店14店が参加した「ラーメン横丁」は、各ブース前に1時間以上待つという長蛇の列ができ大盛況。ラーメン約1万5000杯を売り、
新美潤総領事は両競馬場の友好について「日本とアメリカがいろんな分野で交流しているが、競馬界でも日米交流が盛んに行われていてすばらしい。これからも続けて、日米交流をいっそう深めてほしい」とエールを送った。東京シティカップと日本総領事杯を観戦し「見事なレースだった。(総領事杯に優勝した)馬主に祝福をして喜んでもらい感銘深かった」話した。日本文化イベントについては「今年は広いスペースで楽しんでもらえたと思う。特にラーメン屋の百数十メートルの長蛇の列には驚いた。アメリカでラーメンがこんなに人気が出てうれしい」と述べた。
サンタアニタと大井
友好提携の継続に意欲
来米した大井の競馬事務局開催サービス課の課長の今井正人さんと、同サービス課の広報係長の佐藤和也さんは、ウイニング・サークルで馬主に優勝トロフィーを手渡した。初の試みという鏡開きをして升酒で乾杯し祝い「馬主の方にとても喜んでもらって嬉しかった。騎手と馬主、みんなが触れ合って勝利を祝う感じがして印象的だった」と述べた。
今井さんは今回得た収穫について「一番参考になったのは、サンタアニタが団体客や高額を賭ける顧客の開拓に力を入れていること。いろんな種類のお客さんがいることが分かり見習いたい」と話した。佐藤さんは「サンタアニタのいいところを取り入れ、大井独自の競馬を軸にした、さまざまなサービスを提供してアミューズメント性を高めたい」と意欲を示した。ジャパン・ファミリーデーについて2人は「毎年大きくなって、日本と日本文化を理解してもらえるとてもいい企画だと思う。われ
サンタアニタのピーター・D・シーバレル特別企画担当役員は、友好提携について「大井との交流が深まり、東京シティカップを今年も開催できたことを誇りに思う。そして毎年、訪日するとわれわれを手厚くもてなしてもらってサンタアニタ・トロフィーを開いてもらい敬意を表したい」と話した。日本文化紹介については「多くの種類の日本文化を披露して、われわれの競馬ファンを喜ばせてくれた。ラーメンを待つ長い行列は予想してなかった。今日のラーメンファンが、競馬への関心を持つきっかけになればうれしい」と語った。