韓国系移民の家庭でロサンゼルスで育ったリュー氏はUCLA卒業後、当地でもっとも規模が大きい非営利コミュニティー・ヘルスケアセンター「Kedren Acute Psychiatric病院」でディレクターを務めていた。
市庁舎前広場で行われた就任宣誓式には、台湾系米国人のジョン・チャン加州財務官も出席。元LA郡参事官のイボンヌ・バーク氏が宣誓を執り行った。リュー氏はかつてバーク氏の代理を務めた経験がある。
管轄する第4区はコリアタウンの一部、ミラクルマイル、サンファナンドバレー、ハリウッドが含まれ、アジア系が占める割合は7・4%。リュー氏は自身が選出された理由を人種ではなく、「市民の声を市政に反映できるリーダーと思ってもらえたからこそ選ばれた」と話す。
同氏は今後、「歩道をはじめ、同市のインフラ整備やホームレス問題にも取り組み、コミュニティーのニーズに応えていきたい」と力を込めた。
第4区議員選は、2001年から議員を務めたトム・ラボンジ氏の任期満了に伴い行われ、同市事務局の発表では投票率14%の中、リュー氏が53・85%を獲得。対抗馬のキャロライン・ラムゼイ氏を破り当選した。政治経験のないリュー氏とは対照的に、ラムゼイ氏はラボンジ市議の首席補佐官を務めていたことから、「アウトサイダー」対「インサイダー」の選挙戦と言われ、結果に注目が集まっていた。