明けましておめでとうございます!
 英語ではお馴染みの(ジョークで「幸せな新しい耳」とも訳せるが…)ハッピーニューイヤー。「明けましておめでとうございます」が日本語訳の表現に相当すると以前習った。
 ところがアメリカに来た当初、12月の年末に「ハッピーニューイヤー」と言われて「あれ、まだ年が明けていないのに?」と怪訝(けげん)に思った時があった。
 この場合の「ハッピーニューイヤー」は「良いお年を」とか「良いお年をお迎えください」の意味にもなる。きちんと分けている日本語と比べ、双方をカバーする英語表現の余裕というか寛大さに脱帽する。逆に、ある特定のみの日本語訳の固定観念にとらわれるのは危険であると学んだ。時と場合でニュアンスの幅が広がったり、意味が微妙に変化する。
 ちなみにハッピーニューイヤーは、1月のいつ頃まで使って良いのかをいろんな人に聞いてリサーチした。アメリカでは年末のクリスマス辺りがメインの休みになるので、年明けの1月2日は平日なら、すでに通常通りに働いてたりする。なので年初めの2〜3日間ほどと言う人が多くいた。また最初の金曜日まで、つまり最初の1週間との意見も。さらに10日ほど、遅くとも15日までは大丈夫との見解も。1月15日がキング牧師の誕生日で、そのあたりの第3月曜日が記念日になる。年が明けて最初の祭日まで言って良いのではとコメントもあった。久しぶりにその年初めて会う友達同士なら1月末までなら許されるとの主張も。遅すぎる感じだが…。
 一方日本の「明けましておめでとう」はどうだろう? 厳密にいえば正月は旧暦1月を指すが、だいたい三が日ぐらいまでとの意見があった。1月1日が大正月、本来1月15日が小正月で、門松を飾れる小正月までを松の内と呼ぶ。その頃まで、そのあいさつをする習慣のようだが、関東など7日までに短縮した地域も多くあるようだ。
 日米の新年のあいさつ期間は、明確な答えはなく、どちらも臨機応変にという結論だ。
 何はともあれ、2018年が皆さまにとって素晴らしい年でありますようにお祈りいたします! 今年もよろしくお願い申し上げます。
【長土居政史】

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