候補者は、推薦を受けた各団体と地域社会の期待を背負い、晴れの舞台に上がった。同夜の本番に向け4月から各分野の専門家の指導を受け、日本語や生け花、茶道、着物の着付け、日本舞踊、ダンス、歩き方、スピーチ、メーキャップなど、習得した技能を披露。各演技に合わせて衣装を替え、和服で日舞を踊ったり、ジャネット・ジャクソンの乗りのいい音楽に合わせてアップテンポの息の合ったダンスを踊り、大観衆を魅了し、大きな拍手と声援を浴びた。
エンターテインメントは、アジア系米国人の役者で構成するコメディー劇団「コールド・トーフ」が、開発が進み発展する小東京と日系社会を滑稽に描いたパフォーマスを見せ、会場を笑いで包んだ。
女王とコートは、任期の1年間、地元の日系社会のさまざまなイベントで活躍するほか、名古屋、ハワイ、サンフランシスコなどを訪問し、文化交流の親善大使の役割も担う。コロネーション翌日のグランドパレードには着物姿で登場し、フロートに乗って戴冠後、一般に初お目見えし愛嬌を振りまきデビューを飾る。【永田潤、写真も】