表彰式で優勝者の名が呼ばれ、驚いた様子で楫野さんは登壇した。松尾浩樹首席領事から総領事杯を贈られ、満面の笑みを浮かべた。スコアは100を切ることは滅多にないというが「今日はびっくりするほどゴルフと体の調子がよかった。そして一緒に回った人がみんな上手だから、引っ張られてスコアが上がった」と勝因を挙げた。楫野さんは小東京のレストラン「風雅」を経営し、参加できなかった業界仲間の代理で初めて大会に参加したといい「めったにゴルフはしないので、まさか優勝するとは思っていなかった。ゴルフ大会で優勝するのも初めてで、とてもラッキー」と喜んだ。県人会協議会については、同郷人が親睦を深めながら日本文化の継承やその継承者育成をはじめ、さまざまな奉仕により社会貢献をしていることをたたえて「日系社会のためにすばらしい活動をしている。ずっと続けてほしい」と述べた。
大会は協議会の活動の趣旨に賛同する多くの個人や企業、団体が協賛し、ホールインワンやニアピンなど各賞が設けられた。協議会は約1万2000ドルを超える純益を見込んでおり、コミュニティーの発展の活動に役立てられる。
水谷会長は大会について「チャリティー目的の大会の趣旨を分かってもらい、多くの人に参加して助けてもらいありがたい」と謝意を表した。大会の成功に胸を張り「今日のゴルフのように協議会を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】