2012年からリトル東京サービスセンター(LTSC)の所長を務めていたディーン松林氏が4日、死去した。享年49歳。

 18年春に脳腫瘍が見つかり治療を続けるかたわら、所長としてLTSCの運営に携わってきた。
 「ディーンの長年の貢献は計り知れない」。そう話すのはLTSCのディック・カク会長。「彼はLTSCを組織として強く安定させるため、民族や地理的境界を超えたパートナーシップを発揮し、地域社会の発展に尽力する団体として全米レベルで認知してもらうことを成し遂げ、長年のコミュニティーの夢であったテラサキ武道館を現実のものへと導いた」として松林氏の功績をたたえ、冥福を祈った。
 松林氏はベニスの日系コミュニティーで生まれ育ち、カリフォルニア大学アーバイン校で都市計画公共政策を専攻し、ハーバード大学ケネディ政治学大学院を卒業した。
 ワシントンDCやニューヨークでコミュニティー経済開発事業などに取り組むなど、豊富な経験を持つ。LTSCでは、スタッフとして長年コミュニティーに貢献し、12年に所長に就任した。
 09年に退職した西本願寺羅府別院の開教使、松林忠芳輪番の息子で、2児の父でもある。
 LTSCは今後も通常通り業務を行い、エリック・ナカノ氏が臨時所長として陣頭指揮をとる。

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