在ロサンゼルス日本総領事館は9月26日、サチ・ハマイ氏に対する総領事表彰を総領事公邸で行った。総領事表彰は、総領事館の任務の遂行に協力した、あるいは日本と米国との相互理解および友好親善の促進等において顕著な貢献を果たした個人または団体を顕彰するために行っている。

武藤顕総領事(右)から表彰状を授与されるサチ・ハマイ氏
 ハマイ氏は、1988年8月から2020年8月に至るまで約32年にわたり、米国で最大の郡であるロサンゼルス郡に勤務した。2015年以降は、ロサンゼルス郡CEOとして360億ドル規模の予算および11万を超える職員を統括した。ロサンゼルス郡におけるハマイ氏の功績のうち、特筆すべきものとして、郡の財政建て直しがあげられる。財政分野におけるハマイ氏の手腕とリーダーシップにより、郡財政の健全性を示すクレジットレーティングは、これまでで最高の各付けを得るに至っている。
 ハマイ氏は当初、2020年3月末で退職する意向を発表していたが、3月になり新型コロナウイルスを取り巻く状況が深刻さを増したことから退職時期を延期する決断を行い、人口約1000万人のロサンゼルス郡の新型コロナウイルス緊急対策を統括した。
 ロサンゼルス・ビジネス・ジャーナルが選ぶロサンゼルスの最も影響力がある500人に2016年から19年まで4年連続で選ばれるなど、ハマイ氏の活躍はロサンゼルスにおいて幅広く認められている。アジア系米国人女性として、全米最大の郡のCEOを務めたハマイ氏は、日系ひいてはアジア系米国人の立場を向上させ、アジア系米国人のロール・モデルとして高く評価されている。ハマイ氏は、ロサンゼルス郡勤務中、日本とロサンゼルスの関係強化のため、日本政府関係者とたびたび面会し、また、米日カウンシルのイベントに参加するなど、日米関係及び日本・ロサンゼルス関係強化にも尽力した。
 今後とも、ハマイ氏が日系社会、ひいては日米関係のために重要な役割を担い続けることが期待される。

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