ロサンゼルス市議会は7月31日、壊れたパーキングメーターに駐車した車に駐車違反の切符交付を認めた条例の撤回を13対0で承認した。
 撤回は即日施行されたが、これにより意図的に壊されるメーターが増える可能性を考慮し、市議会は6カ月後に同内容を再審議する。同案を提案したマイク・ボニン市議は、「(撤回により)われわれが市民の味方であることが示せた」と決定を称賛した。
 壊れたパーキングメーターに駐車した車に違反切符を交付する条例を巡っては、意図的にコイン詰まりを起こしメーターを壊したり、メーターに袋をかぶせて壊れているように見せかけるなどの行為が多発したことから、2010年に交通局が違反切符の交付をはじめ、2012年に市議会がこれを支持した。
 しかしその後市は、より壊れにくい新メーターの設置を開始。同メーターはクレジットカードでの支払いも可能な上、コイン詰まりが起こりにくく、機械に異常が発生した場合は自動的に市に知らせる機能がついていることなどから、条例の撤回に至った。
 ボニン市議は、「新メーターを壊そうと思ったら、白昼堂々ハンマーを振り降ろさないといけないだろう」と述べ、技術の発達により同条例の撤回が可能になったと理由を述べた。

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