就任式に臨むコマイ会長(右端)ら今年度の新役員
就任式に臨むコマイ会長(右端)ら今年度の新役員
 東サンゲーブルバレー日系コミュニティーセンター(ESGVJCC)は、新年度役員就任式を1月24日、ウエストコビナの同センターで開いた。3期目続投となったフィリップ・コマイ会長以下、新役員が就任し任務の全うを誓った。初の試みとして、センターの運営で寄付や奉仕で貢献する功労会員4人を表彰した。

 役員就任式では、新メンバーが一列に整列し、同センターの発展と地元社会のために尽力することを宣誓した。コマイ会長があいさつに立ち、ボラン=ティアの重要性を力説。同センターのさまざまな日本文化のプログラムを列挙しながら、メンバーに向け「さらに奉仕に情熱を傾けて、センターを支えてほしい」と願った。

就任のあいさつを行うコマイ会長
就任のあいさつを行うコマイ会長
 今年の晩餐会のテーマは「お返し」。互いを敬い、同センターや地域社会から受けた恩恵を、各人が奉仕で汗を流して還元することなどを確認し合った。昨年までの参加者数は130人余だったというが、今年は表彰者の家族と友人らが、お祝いに駆けつけたため、一気に190人に増えた。
 功労者表彰は、社交ホールの建て替え時など多額の寄付を行うジョージ、ルリ・スギモト夫妻と、約35年間ボランティアスタッフを務めるバーバラ・シロタさん、ウエストコビナと栃木県大田原の市民交流を促進し、姉妹都市提携締結を取り持った佐藤了さん。各人が謝辞を述べ、さらなる貢献に意欲を示した。コマイ会長は、4人の活躍について「社会への『オカエシ(お返し)』を実行している模範だ」と、称賛し「この日本の美徳を、次の世代に受け継ごう」と呼びかけた。
 佐藤さんは、アーケディアでフランス料理店を23年間営んだ。閉店し引退した後も、料理に対する情熱は冷めることはなく、同センターの運営資金集めの食事会を開いている。この夜もセミフルコースの絶品料理を振る舞った。食後の表彰式では、スタンディングオベーションの中で登場し、万雷の拍手に手を振って応えていた。
 晩餐会では、大学生や高校生の若いボランティアが、縁の下の力持ちとして、力を合わせて働いた。配膳から、前菜とデザートの盛り付け、給仕、後片付けに至るまでこなし、お返しを実践した。【永田潤、写真も】
功労表彰を受ける(前列左から)佐藤さん、スギモト夫妻、シロタさん。後列左から3人目がコマイ会長
功労表彰を受ける(前列左から)佐藤さん、スギモト夫妻、シロタさん。後列左から3人目がコマイ会長

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