プレジデント・デーの祝日が近づいている。ロサンゼルスの学区によっては4連休になる地域もあるらしい。ワシントンとリンカーンの誕生日を祝うことから始まったこの記念日は、1971年、当時のニクソン大統領によって2月の第3月曜日に決められたという。
就任から1年を迎えた先月20日、トランプ大統領の支持率が38%にとどまっていることがニュースとなった。NBCテレビなどの世論調査によって出されたこの支持率は、1945年以降の歴代大統領の就任1年目の記録としては最も低い数字らしい。ただでさえ低かった就任直後の45%から、さらにポイントを落としているということだが、この1年の大統領の動向を見る限り支持率の低下に驚きはない。
国内のみならず、海外からの支持も低いということは容易に見て取れる。女性蔑視、有色人種、イスラム教徒に対する差別的発言、アフリカなどの国々に対する侮蔑発言など、その根拠は余りある。自国以外でこれだけ不支持を煽った大統領もそうそういないだろう。
そんなことを思ううち、大統領の人気ランキングが気になりサイトを検索した。
政治専門のケーブルテレビC—SPANのスコアによる2017年ランキングで次のような結果が出ている。1位は過去3回連続でリンカーン。2位は初代大統領ワシントン。前々回の3位から順位を上げている。入れ替わって3位がフランクリン・ルーズベルト。日系アメリカ人の強制収容を行った大統領だがその人気は高く、3位以内を堅持している。米国史上最年少の42歳で大統領となったセオドア・ルーズベルトが3回連続で4位。5位は広島への原爆投下に異を唱えたといわれるアイゼンハワー。
一方、格付けワーストはジェームズ・ブキャナン。南北戦争へと続く困難の時代にリーダーシップを発揮できなかったというのが調査対象である歴史家の見解だそうだ。ワースト11位にはW・ブッシュの名前も。歴代最高90%と最低の19%、二つの記録保持者だ。
低空飛行を続けるトランプ大統領の支持率グラフ。今後も話題となるだろう。【麻生美重】