約120人の聴衆を前に「がんとの共生」というタイトルで壇上に上がった北岡氏は、元気そうな声で「がんは人間そのものだ」と切り出した。人類は医療が発達して延命はできるようになったが、がんが克服できたわけではない。現在北岡氏は肝臓がんでステージ4と言われており、余命3カ月から6カ月と宣告されている。がんはわからない事が多い病気で、だからこそ逆に面白いとも言う。それはがんというのは人間社会そのもので、人間の個性と同じように、それぞれにがんの個性もある。皆同じではないから、同じ方法で治療をしても治癒しない場合も多い。がん=死というイメージを持つ人も多いが、がんというのは個性的な病気であるからこそ「ステレオタイプなイメージでがんを捉えないでほしい」と訴えた。
最後に主催者である3団体の代表者があいさつをし、Keiroから寄付された約120食の弁当が配布された。