

今回は年に一度の大きな展示で、主に生徒の努力の成果を発表することを目的にする。約50人の生徒と約10人の教授の作品を紹介。このたびはまた、初めて会場をアーケディアに移したところ、植物園の来園者が続々と訪れ、レクチャーも行って華道家冥利に尽きる花展となった。
赤松律子前支部長によると、素材は秋らしくススキやコスモス、柿、栗、もみじ、赤みがかった南天、ツルウメモドキ、ムラサキシキブ、ワレモコウ、ユキヤナギなどを用いているとし「みんな季節の花や木を使って工夫して上手く生けている」と評価した。「交ぜ生け」と呼ばれる複数の素材を組み合わせた巧みな表現も多く見られた。
サルセド秀雲支部長は、今回の初めての会場を気に入った様子で、いけばなに興味を持つ人に加え、来園した一般の人々が気軽に立ち寄ることが大きいといい「ここに来る人
オクシデンタル大の学友でともに1年生の2人は、初めて来園し偶然に花展があり「鑑賞できてとてもラッキー」と口を揃えた。生物学を専攻するアリックス・リブモアさんは出身地のボストンで、いけばなをこれまでに数度見たことがあるというが、「これだけたくさんの違った種類のきれいな花を見るのは初めてで圧倒されている。(紅葉した)オレンジ色や黄色、そして全体的にダーク色が多く見られて、秋を感じた」と述べ、お気に入りの1点として入口中央に飾られたサルセド支部長が生けたバード・オブ・パラダイスを挙げた。環境学を学ぶルーシー・パトリッジさんは「一般の家庭に飾る花とは違い、花瓶に入っているのに自然の花のように感じて不思議に思う。生けたアーティストが、創意工夫した様子が分かる」と称賛。8月に大学生活を始めたばかりで今は学業で忙しいが「いつか日本のいけばなを基本から真剣に習って作品を家に飾ったり、この展示のように人々
南谷泉芳教授に師事して約1年の古谷恵美さんは「元々花が好きで買ってきて家に飾っていて、いつかいけばなを習いたいと思っていた」と話し、始めたきっかけは、たまたま教室を見学したロングビーチの日系コミュニティーセンターがレイクウッドの自宅から近く、習い始めたという。今は「生花」のスタイルを練習しているが、会場に飾られた「立花」のスタイルで生けた南谷師を目標に稽古に励んでいる。勉強のためにさまざな流派の作品を見るが、「やはり、いけばなの元々の池坊が自分にとても合っている。普段の生活では考えない花をどこから見れば美しいかを重要視して、正当派でいい」と語る。さらに、センターピースとして全体から見た感じを表現する洋風のフラワーアレンジメントとも比較して「池坊は床の間に飾って正面から見て美しく見せる点が違い、とても奥深い」と強調し「花を自然体で最も美しく生かすのが難しい。そういうところがまた面白い」と力を込めた。

会員はいけばなに情熱を傾け、日本の最新のスタイルを取り入れるため、今年も本部から

