アーリーン・カトウさんとリリアン・ササキさんは、彼らの家族のカトウ農園の話を共有した。カトウ家は、アナハイム唐辛子、アスパラガス、ピーマン、ブッシュビーンズ、キャベツ、カリフラワー、セロリ、レタス、トマトを栽培した。「大家族で、みんなが畑を耕した」とササキさんは振り返る。
日系人農家の歴史を保存する「ファームレガシー」プロジェクトには、これまでに80以上の家族の個人的な写真と思い出が寄せられた。10回目を迎えた「ウォークザファーム」の会場ではこれらが木製パレットの壁に掲示された。これらはオンラインでも閲覧できる。
委員会のメンバーは、グレン・タナカさん、カーラ・チューさん、ダリル・サダカネさん、ロジャー・キノシタさん、アーリーン・カトウさん、リリアン・ササキさんの面々。チューさんは「米国における日系人の農業史の包括的なデータベースを作成することが目標だ」と述べた。データはまだ収集中で、プロジェクトのウェブサイトを通じて提出を受け付けている。全米各地に、さまざまタイプの農業に従事した日系人がいたが、そのような農家の歴史の提出を奨励している。これまでのところ多くは南カリフォルニアからだが、アリゾナ、オレゴン、ワシントン、ユタからも受け取っている。
今年のウォークザファームはこの新しいプロジェクトの発表に加えて、2011年の東日本大震災で打撃を受けた日本の東北地方の農家への支援を開始してから10年の節目を迎えたことを祝った。イベントの収益は岩手大学と福島大学で農業を学ぶための奨学金として5人の学生に提供されている。
新型コロナウイルスのパンデミックの期間中には、地元で苦労している家族経営の農園から作物を購入し、1500家族を養うのを助ける寄付活動も行った。
日系人農家のストーリーの閲覧、新しい話の提出はウェブサイト—
www.walkthefarm.org/
【グエン・ムラナカ、写真も、訳=長井智子】