事故でなぎ倒されたゴー・フォー・ブローク・モニュメント(右奥)前の手すりと樹木
防犯カメラが捉えた容疑者が運転する白い逃走車。公道から広場内に入り、その後に事故を起こした

 小東京で警察に追われた無謀運転車が15日午後9時半ごろ、公道を外れて全米日系人博物館(JANM)とゲフィン現代美術館(MOCA)の敷地内に入り込み、器物を破損後に大破する事故を起こした。
 ゴー・フォー・ブローク・モニュメントのある現場に設置された監視カメラは1台の白い車がJANMとMOCA前の広場を早い速度で走り抜けようとし、その際に大戦中の日系人部隊を記念するゴー・フォー・ブローク・モニュメント周辺の石柱や手すり、樹木に損傷を与えた様子を捉えている。
 69歳のトーマス・デボニス容疑者は複数の骨折や頭部外傷などの広範囲にわたる負傷でLAC+USC医療センターに運ばれた。
 伝えられるところによると容疑者には多くの犯罪歴と麻薬歴があり、ロサンゼルス警察(LAPD)は回復を待って無謀逃走運転の重罪で地方検事局に起訴状を提出する予定である。
 警察による追跡はタウン街と5街付近で始まり、セントラル街を北上し、1街に突き当たったところで逃走者が広場内に突入した。

ゴー・フォー・ブローク・モニュメントの本体は難を逃れたが創立理事らの名を記した石柱は傷ついた

 LAPDのモー・ハサンザイ捜査官は「道はそこで突き当たるので左右どちらかに曲がるしかないのに、容疑者は真っ直ぐに突き進んだ」と状況を説明した。
 この広場には、第二次世界大戦中に欧州、太平洋、中国・ビルマ・インド戦線で戦った米軍部隊所属の日系米国人兵士の名前を刻んだゴー・フォー・ブローク・モニュメントがある。
 幸いモニュメントの本体には損傷はなかったが、周辺の植木、金属の手すりが車の衝突で破壊された。ゴー・フォー・ブローク・モニュメントの施設創設者らの名前が刻まれた黒い花崗岩の記念碑にもわずかながら損傷が見られた。
 広場を通過後、デボニス容疑者は運転の制御を失い、テンプル街に駐車されていた車に衝突した。事故車から容疑者を救出するために車を切断しなければならなかったという。
 事故現場近くには人通りもあったが、負傷したのは容疑者だけで「誰も事故に巻き込まれなかったことは幸いだった」とハサンザイ捜査官は述べている。

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