自らの名を冠したサイエンスセンターの前に立ち、笑みを浮かべるドン・タケダ氏(写真提供:キャニオンズ大学)

 サンタクラリタにあるキャニオンズ大学(COC=College of the Canyons)に、2017年まで同大学の生物学教授を務めたドン・タケダ氏の名を冠した新校舎「ドン・タケダ・サイエンスセンター」が完成した。主に物理学と生物学を専門とする5万5千平方フィートの新校舎は同大学のキャニオン・カントリー・キャンパスの中心的な場所になる。
12月1日の落成式でダイアン・G・バン・フック学長は、「14年目のこのキャンパスはサイエンスセンターの完成で著しく変わった」と述べた。同学長によれば、新校舎は同大学の二つのキャンパス内に建設された建物の中で最も大きく、もう一つのバレンシアキャンパスにある3棟のサイエンスビルと比較しても、より多くのサイエンスカリキュラムのための教育スペースを提供することが可能だという。
 キャニオンズ大学で46年間にわたって教壇に立ったタケダ氏は生物化学への多大な貢献が認められ、サンタクラリタ・コミュニティーカレッジ・ディストリクトの理事会から直々に命名の決議書を授与された。「ドンが築いたキャリアは本当に素晴らしく、また彼は学生だけでなく、同僚そして友人でもあるわれわれを含め、多くの人々の心を動かし感動させてきた」とバン・フック学長は語っている。

山々に囲まれたキャニオンズ大学に完成したドン・タケダ・サイエンスセンター

 タケダ氏は、同大学の初代生物学教授であったジム・ボイキン氏と共に、生物学部の創設に尽力。25年以上にわたって生物学部の主任教授・学部長を務め、分子細胞生物学と生物学コースの改善に中心的な役割を果たした。また「ボイキンビル」の生物学教室と研究室の大規模な改築にも着手し、2007年にバレンシアキャンパスに建設した「アリソホール」と「アリソラボ」のデザイン開発にも寄与した。 
 現在、キャニオン・カントリーに住まいを構えるタケダ氏は、「このような栄誉にあずかり大変光栄に思う」と述べ、さらに「栄誉は、これまで当大学に在籍した他の教員たちの功績を反映している。彼らがキャニオンズ大学を素晴らしい教育機関にしてくれた。この大学はまさにサンタクラリタ・バレーの宝石だ」と喜びを語った。
 テープカットセレモニーに出席した約100人のゲストの中には、サンタクラリタ・コミュニティーカレッジ地区理事会(BOT)のメンバーや、カレッジ・オブ・ザ・キャニオンズの教職員や学生、そして1972年にタケダ氏を採用した元理事会メンバーのブルース・フォーティン氏の姿も。さらに地区選出の議員らや、ロサンゼルス郡のキャサリン・バーガー監督委員が駆け付けた。
 「ドン・タケダ・サイエンスセンター」は講義室8、実験室8、コンピュータールーム3、グループ用学習室・会議室3、教員用室24を備え、同大学の看護プログラムの必須科目クラスなど、キャンセル待ちの多いヘルスおよびサイエンスコースの需要を軽減するのに役立つと期待されている。キャニオン・カントリー・キャンパスの副学長を務めるライアン・スーリー博士は、教職員と学生を代表し、ドン・タケダ・サイエンスセンターの設立とそれに伴うキャンパスへのアクセスの拡大を大変喜ばしく思っている」とコメント。また「同センターは新しいだけでなく、実験や教育サービス、講義、コンピューター、学生のための学習スペース、そして教員室から成る複合施設である。最終的には、素晴らしい環境を備えたこの建物は、学生が学び活動する場となる。キャニオン・カントリーのキャンパスに新施設ができたことに感謝している」と述べた。
 ドン・タケダ・サイエンスセンターの建設費用は、16年6月に地元の有権者に承認された2億3千万ドルの公債措置「Measure E」から捻出されるという。

キャニオンズ大学の「ドン・タケダ・サイエンスセンター」のテープカットに同大学の教員や家族らと参加するドン・タケダ氏(中央)=2021年12月1日(キャニオンズ大学提供)

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。