
当局によると、16日以降は店舗やジム、バー、映画館など全ての屋内商業施設において、新型コロナウイルスのワクチンを接種していればマスクの着用義務がなくなる。ただし、バスや地下鉄、駅、病院、ホームレスシェルター、学校、その他の公共性の高い環境・施設や、人が多く集まるリスクの高い場所では、ワクチン接種の有無にかかわらずマスクの着用義務を継続する。

スポーツやコンサート、集会などの屋内イベントについても規制が緩和され、ワクチン接種証明または陰性証明の提示が必要なイベント規模を、500人以上から千人以上に引き上げた。
州はマスク着用義務を緩和するものの、地域の管轄区は引き続き規制を維持することが可能。ロサンゼルス郡は当面は大幅な緩和は行わないとしており、2021年7月に制定した規則によって、ワクチンを受けた場合でもマスク着用を継続している。学校は屋内だけでなく屋外でもマスク着用が義務付けられている。また、ロサンゼルス市は500人未満の小規模な屋内イベントにもワクチンの接種確認を求めるなど、自治体によって規制の緩和範囲はさまざまだ。
ロサンゼルス郡のバーバラ・フェラー保健局長は8日、「ロサンゼルス郡は、屋内マスク義務解除までまだ『数週間』かかる」とコメントを発表したが、規制緩和については早ければ16日に屋外での規則が一部緩和される可能性が出てきている。当局は、緩和の条件として入院患者数が7日間連続で2500人を下回った場合には、ハリウッドボウル、ドジャー・スタジアム、SоFiスタジアム、ロサンゼルス記念コロシアムなどの会場を含む屋外のメガイベントや、幼稚園や保育園の屋外スペースでのマスク着用義務を解除するという。
一方、オレンジ郡、リバーサイド郡、サンバナディーノ郡、サンディエゴ郡など近隣の郡は16日に州のガイドラインに沿って規制を緩和し、ワクチンを接種している場合は多くの屋内公共スペースにおいてマスクは不要となる。