ホームレスが立ち退き、テントなどが排除された小東京のトリウミプラザ=18日

 小東京のトリウミプラザにあるホームレス野営地では同プラザの閉鎖を受けて17日、ホームレス住民の立ち退き敢行とがれきの撤去・清掃作業が行われた。市当局によると、1カ月ほど前から野営地を閉鎖することを通知していた。米メディアが報じた。
 ホームレス野営地の撤去としては、約200人のホームレスが住んでいたエコパークレイク以来、最大規模となる。
 ロサンゼルスのケビン・デ・リオン市議の事務所によると、2月16日からロサンゼルスホームレスサービス局の支援業務が始まり、17日の午後までに61人のホームレスがシェルターやホテルなどに一時転居した。だが、まだ推定20人以上が同プラザに残留していたという。また同局は住居やシェルターのほか、薬物乱用プログラム、メンタルヘルスサービス、新型コロナウイルス関連サービスの情報提供や紹介などをホームレス住民に対して行った。
 強制立ち退きに反対し、野営地を守るための支援活動を行っている草の根団体「Jタウンアクション・アンド・オーソリティー」は、シェルターやホテルは厳しく管理されているため「彼らは囚人や檻の中の動物のように感じている」とし、他の支援団体と共に人権侵害を訴え抗議デモを行った。
 デ・リオン市議の事務所は、トリウミプラザの閉鎖は、地元住民や企業からの治安上の懸念に対処するためでもあると述べている。ロサンゼルス警察と消防署は、薬物の過剰摂取、暴行、火災などに関する通報を、過去2年間で130件以上受けたという。
 今後、トリウミプラザではメンテナンス、電気修理、造園、フェンス設置などの作業が行われる予定。

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