3年ぶりに日本に来た。初めて米国の旅券で入国したが、母国にビザで入国することには、どうしても違和感がある。しかし、外国人であるが故、JRパスという新幹線乗り放題という素晴らしい特権もあるので悪いことばかりではない。この恩恵を受け、気楽にあちこち列車の旅を楽しんでいる。
 運転免許証は、米国の免許があれば20ドルで国際免許証(IDP)ができるので、今回を機に日本の免許の更新はやめた。ただ公的な身分証明書がないのでパスポートを持ち歩くことになり、これはやや不便。
 この3年で日本もコロナで生活様式が変わった。99%の人がマスクを着用しているし、お店やビルの入り口には消毒液や体温計測器が設置されていて、マスクをしない人の方が多くて検温も消毒液もない米国とは大違いだ。
 また、以前に比べると接客サービスの低下を感じる。気持ちのない「ありがとうございます」、覇気のない「いらっしゃいませ」が、やたら鼻につく。これでは、AIと変わらないではないか。日本人の真心やおもてなしはいずこへ行ってしまったのだろう。
 そして、物価の高いニューヨークの生活が長いから、食べ物が異常なくらい安く感じる。ある料理店で食したシャケ定食はわずか500円(4ドル)。居酒屋で友達と2軒はしごして、酒を大いに飲み、一品料理をずらりと並べても1人頭5千円もかからない。さらに日本はチップ不要。こんなに安くて大丈夫なのか。友人にNYだと20%近くのチップを払う話をしたら目を丸くしていた。
 さらにすごいと思ったのは、いまだに玄関を施錠していない家が多いことだ。これでは泥棒を手招きしているようなもの。さすがに不用心ではないか。鍵を2、3個つけてセキュリティーシステムを装備しているアメリカでは到底考えられないことだ。家は大丈夫と、気が緩んでいるのだろうか。
 日本は便利で、治安も良い。しかし、外国から取り残された感は否めず、外国とのギャップを感じる。心配なのは元気のない人が多いこと。気がないから景気も悪い。もっと気合い入れて、大和魂を見せてほしい。(河野 洋)

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