ロサンゼルス郡公衆衛生局は11月29日、同郡のフェンタニルによる死亡者数が急増したと発表した。同局によると、違法なフェンタニルに関連した死亡者数は、2021年に16年の13倍以上になったという。

菓子に偽装して密輸されたフェンタニルとおぼしき錠剤。10月19日、ロサンゼルス国際空港で押収(ロサンゼルス郡保安官事務所提供/AP)

 フェンタニルはヘロインよりもはるかに強力な合成オピオイドで、ロサンゼルス郡では関連死亡者数が16年の109人から21年には1504人になり、1280%増加した。昨年、同郡で起きた薬物過剰摂取による死亡の55%にフェンタニルが関与し、死亡した12〜17歳のうち92%にフェンタニルの陽性反応があったという。
 このような状況を受けて、同郡ではフェンタニル拮抗薬の一つである「ナルキソン(ブランド名=ナルカン)」10万回分をフェンタニル常用者に配布する取り組みを開始した。また、10代のフェンタニル過剰摂取の問題が増えていることから、同郡の公立校でもこの秋から「ナルカン」を備蓄すると発表している。
 カリフォルニア州当局は、ロサンゼルス郡地方検事局、公衆衛生局、教育局、ロサンゼルス市警などの代表者によるワーキンググループを立ち上げ対策に取り組むと発表している。
 郡公衆衛生局のバーバラ・フェラー局長は「各分野の専門家が経験やアイデアを共有し、コミュニティーを守るための結束した戦略を開発する」と述べた。

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