
ロサンゼルスのカレン・バス市長はこのほど、名古屋市から贈られた姉妹都市記念品の移設を祝う除幕式をロサンゼルス・コンベンションセンターで行った。式典には日系コミュニティー関係者や文化団体、行政関係者、姉妹都市関係者らが出席し、長年にわたる両市の友好関係を祝った。
今回コンベンションセンターに移設されたのは、ロサンゼルス・名古屋姉妹都市提携の締結を記念して1960年に寄贈された黄金色の「神輿」、89年の二世週祭で贈られた「からくり人形山車」、そして94年に寄贈された「名古屋時計」の3点で、これまで市庁舎に置かれていた。いずれも両市の友情と文化交流、そして人と人との絆を象徴する貴重な文化財である。
市は専門家による包括的な修復・保存作業を実施し、これらの3点をコンベンションセンター内の新たな保護展示ケースに収めた。今後は年間数百万人が訪れる同施設で一般公開し、2028年のロサンゼルス五輪・パラリンピック関連イベントで訪れる国内外の来場者にも披露されることになる。
バス市長は「ロサンゼルスにとって最古の姉妹都市である名古屋は、市の歴史の中でも特別な存在である。数十年にわたり、この関係は文化交流や教育、友情を通じて太平洋を越えて人々を結びつけてきた。今回修復された記念品だけでなく、日本、そして日系コミュニティーとの永続的なパートナーシップを祝いたい」と述べた。
市観光局のドーン・リュー局長は、「これらの作品は来場者の文化体験をより豊かなものにする」と述べた。また、市文化局のダニエル・タリカ局長は、「芸術は国境や世代を超えて人々を結びつける架け橋である」と意義を強調した。
ロサンゼルス—名古屋姉妹都市委員会(LANSCA)の照子ワインバーグ会長は、「3点の博物館級の貴重な工芸品は、何年もかけて日本のものづくりの伝統を習得した熟練の職人たちの手によって生み出されたもの。今日の文化の多くがソフトウェアや人工知能を通して表現される一方で、これらの寄贈品は永続する価値を表している」と述べ、「この展示が来場者に名古屋の豊かな職人文化への理解を促し、その文化を実際に体験するために名古屋を訪れるきっかけになることを願っている」と述べた。
式典では和太鼓グループ「ロサンゼルス太鼓一座」による演奏と、テープカットが行われ、新たな展示スペースのお披露目に華を添えた。
今回の保存事業では、市長室国際局が日系コミュニティーのリーダーや文化団体、姉妹都市関係者と継続的に協議を重ね、文化的・歴史的価値を尊重した形での保存と展示を進めた。
ロサンゼルス市と名古屋市は59年に姉妹都市提携を締結。これはロサンゼルス市にとって初の姉妹都市提携であり、以来、教育、文化、経済の分野で幅広い交流を続けている。
