

オレンジ郡日系協会(OCJAA)は、2023年度役員就任式と功労者表彰式をこのほど、アナハイムのホテル・ダブルツリースイーツで催した。出席者約160人が見守る中、岡添恭幸新会長が就任した。岡添さんは、5期10年のボランティア職務を終える藤田喜美子さんの後を継ぐ。また6人を地元地域社会への貢献と協会への功労をたたえて表彰した。
藤田さんは日本人と日系人の交流を訴え続けてきた。「それぞれの文化や育った背景が異なっていても、狭い日本人と日系人コミュニティーの中で、これからも全ての人々が互いに助け合ってほしい」と、呼びかけた。在職中の役員と会員、ボランティアの多大な支援に謝意を表し、特に、片腕となって働いた前首席筆頭副会長の河内博幸さんの名を挙げた。また、新筆頭副会長となる夫の大谷喜平さんの協力にも、感謝を忘れることはなかった。

藤田さんに続いて、この日晴れて就任した岡添新会長があいさつに立った。近年は法制度や経済環境が大きく変化しており、また、いまだにパンデミックの困難の中にあることを指摘し、それに伴いOCJAAを取り巻く状況が変わっていることから、「当会に課せられた役割を認識し、重要課題をしっかりと見極めていきたい」と、意欲を示した。目標の達成に向け「今日ここに集まっている皆さんはもとより、諸団体と関係団体の皆さんと、より一層連帯したいと思っている。協会へのさらなる支援をよろしくお願いしたい」と、呼びかけた。OCJAAの発展に尽力した歴代会長をはじめ役員に敬意と感謝を述べ、藤田前会長の多大な貢献に対し「10年に及び活躍した藤田さん、長い間ありがとうございました」と、ねぎらった。
その後カリフォルニア州下院のアル・ムラツチ議員をはじめ、日系社会の多方面から参集した来賓がスピーチや祝辞を贈った。

また、席上では今年も7年連続で受賞したKeiroの助成金の贈呈式が行われ、KeiroのCEOであるべバリー・イトウさんが岡添会長に小切手を手渡した。イトウさんはOCJAAの行う各種の高齢者向けサービスを高く評価しており、Keiroからの支援の継続を確約した。
表彰式では地元地域社会とOCJAAへの発展に寄与した6人の名が挙げられた。そのうちドゥエイン・ヤマサキさん(ミツワ・マーケットプレイス・コスタメサ店店長)と赤松俊之さん(ユナイテッド航空・邦人担当営業部長)に感謝状が、渡邉弘久さん(レッドシェル・フーズ社長)、OCJAAの大谷喜平さん(筆頭副会長)、河内博幸さん(前首席筆頭副会長)、藤田喜美子さん(顧問)に功労賞の盾が贈られた。

