
羅府新報のグエン・ムラナカ統合編集長はこのたび、漫画と異文化解説をまとめた著書「Drawing by Heart」を上梓した。同書の主人公は口の達者な犬と猫。異文化がぶつかり合い、スパムむすびが主要な位置を占める世界で、日系米国人特有のユーモアたっぷりのキャラクターに光を当てている。

日系4世のムラナカさんは、ジャーナリスト、アーティスト、報道室長として、日米で20年以上にわたり経験を積んできた。日系米国人市民同盟(JACL)の機関紙「パシフィックシチズン」の記者としてスタートし、その後、東京の「ジャパンタイムズ」で風刺漫画家として活躍。現在、創刊120周年を迎える米国最古かつ最大の日英バイリンガル日刊紙「羅府新報」の統合編集長として編集と制作の両方を統括し、また、ハワイ・ヘラルド紙と羅府新報にコマ漫画「パパの3匹の猫(Dad’s Three Cats)」を掲載している。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でファイ・ベータ・カッパ(優秀な学生の友愛会)を取得したムラナカさんは「地域の新聞は情報の最前線であり、読者の多様性を反映するために常に進化し続けなければならない」と主張する。25日には、プロフェッショナル・ジャーナリスト協会ロサンゼルスプロ支部(SPJ/LA-The Greater Los Angeles Pro chapter of the Society of Professional Journalists)の2023年度「優秀賞(Distinguished Journalists)」を受賞した。
著書発売を記念し11月18日(土)、午後2時から3時半まで、全米日系人博物館(JANM)のタテウチ・デモクラシー・フォーラムで、JANMブッククラブのトークイベント「Drawing by Heart with Gwen Muranaka」に出演する。サイン会およびFоxニュース・キャスターのスーザン・ヒラスナさんと漫画や創造性、そして人生におけるインスピレーションについて対談する。JANMブッククラブは日系米国人または日系米国人の歴史や文化に関連した新刊を紹介するパブリックプログラム。入場料は一般16ドル、学生・シニア9ドル、会員無料。
参加申し込みはウェブサイト-
www.janm.org/events/2023-11-18/janm-book-club-drawing-heart-gwen-muranaka