
今年創立60年を迎えた南加県人会協議会は11日、2024年度役員就任式と親睦会をモンテベロのクワイエットキャノンで開催した。留任した北垣戸和恵会長以下12人が新役員に就任し、60周年記念に向け協力することを誓い合った。また、能登半島地震で被害に遭った被災地の窮状を訴え寄付を求めた。

参加者128人が見守る中、新役員がステージに上がり、弁護士のチェムニー・シェフィールドさんの立ち合いの下で任務を全うすることを誓うと、大きな拍手が送られた。
あいさつに立った北垣戸会長は「今年も役員と知恵を絞ってチームワークで前に進むことができるように取り組みたい」と抱負を述べ、昨年の活動を紹介した。昨年は3月まで毎週のように新年会が続き、その後は各県人会のピクニックに参加、6月にチャリティーゴルフ大会を主催、10月は新型コロナウイルスの影響で中断していた育英奨学金募集のための親睦演芸会を4年ぶりに再開し3人の若者に奨学金を授与した。北垣戸さんは初めて会長に就任した1年を振り返り、「各県人会の親睦を深めるとともに、若い世代が県人会に興味を持ってもらえるように取り組み、お祭りのようなイベントを開催したいという強い願いがあったが、財政的にも時間にもゆとりがなく、不慣れだったことから本当にあっという間に1年が過ぎてしまった。残念だったが、これからに期待を持っている」と語った。
能登半島地震は、北垣戸会長の故郷石川県に甚大な被害をもたらした。会長が所属する石川県人会で義援金募集を始めようとしたその時に「県人会協議会のメンバーの仲間から「『義援金を募集しよう』という力強い提案があり、協議会が主体となり募金活動が始まった。さまざまな団体と各県人会、多くの個人から義援金をいただき、多くの人からの温かい心に触れた。皆さんの心のこもった支援は、被災者が前に進む一歩と信じている。本当にありがたい」と謝意を表した。

県人会協議会は今年、創立60周年を迎え6月に記念式典を催す。北垣戸会長は記念式典のテーマ「絆を未来の懸け橋に」を紹介し、「60周年を共に祝えるように参加してほしい」と呼びかけた。「『意志あるところに道が開ける』をモットーとして、顧問と役員、メンバーの力を借りながら共に協議会のために頑張りたいと思う」と抱負を述べた。
来賓を代表し、県人会協議会名誉会長の曽根健孝総領事と、ブライアン・ヤマサキ南加庭園業連盟会長、竹花晴夫・南加日系商工会議所会頭、アル・ムラツチ加州下院議員が、それぞれ祝辞を贈った。4氏は共に、協議会の活動を称賛し、ボランティアの労をねぎらい、新役員と協議会の前途を祝した。
曽根総領事は昨年、親睦演芸会やチャリティーゴルフ大会など県人会協議会のイベントに参加したことに触れ、「やはり若い方々に参加してもらいたい。少しでも活動を広めていくために、われわれも協力したい」と語った。北垣戸会長の続投について「昨年は協議会初の女性会長として就任し、コロナ禍の後の厳しい中、いろいろ苦難があったと思うが、持ち前のバイタリティーと明るさで協議会の活動をリードしている。本年度もぜひ活動を盛り上げて、各県人会と県人会協議会がさらに盛んになることを期待したい」と激励した。参加者に向け「皆さんの出身と関わりのある都道府県を思う気持ちを引き続き大切にしてほしい」と願った。

協議会に加盟する38県人会の全会長がステージに上がり、今年のテーマ「愛の告白をされた時の断り方」を、お国言葉で紹介した。1人30秒以内という短い持ち時間でまとめることは難しく、自身の県人会の紹介だけで精いっぱいの会長が多く見られた。
県人会協議会は能登半島地震の寄付を募集しており、集まった義援金は全額、石川県庁に送られる。北垣戸会長によると、各県人会や日系の諸団体が新年会などの集まりで参加者に積極的に協力を求めており、千ドル単位の寄付が集まっているという。「避難所生活を送っている人などの苦しい立場を理解した皆さんが、自分の出身県で起こったことのように心配し、募金してくれて、とてもありがたい」と感謝する。この日も総領事館の日本文化情報発信・広報の的場博子副領事と共にステージに上がり、募金の協力を訴えた。的場副領事は北垣戸会長と同じく石川県が故郷で、特に出身地輪島は大きな被害に見舞われ、祖母の代から営んでいる民宿が倒壊したという。「遠く離れた米国にいるので、何もできないことにもどかしさを感じた。被災者は元の生活に戻ることができるように頑張っているので、サポートいただければありがたい」と語った。副領事はこの日、受け付けの側に募金箱を持って立ち、協力を呼びかけた。

県人会協議会の今年の活動は、活動資金集めのゴルフ大会(5月24日、カリフォルニア・カントリークラブ)、創立60周年記念祝賀会(6月30日、モンテベロのクワイエットキャノン)、敬老会(9月11日、さくらガーデンズ)、親睦演芸会と奨学金授与式(10月13日)、親睦ボウリング大会(11月10日)を予定する。北垣戸会長は今年の抱負を「60年という大きな節目なので、記念式典を成功させたい。先人から受け継いだものを大切にしつつ、未来の若い人たちのために時代に合わせた県人会と県人会協議会の在り方を皆で考えていきたい」と述べた。

