先日久しぶりにネットで映画を見た。白黒の「第3の男」。
まだ小さい頃に日本の、多分「洋画劇場」のようなTV番組で放映されたのを見たことがあったと思うが、下水道の追跡シーンと主題曲ぐらいしか記憶になかった。
あらましとして、時代は第2次世界大戦後のウィーン。米国人の小説家ホリーが友人のハリーから仕事の依頼を受け会いに行くが、ハリーはその前日事故死していた。ここからホリーの探索行が始まるわけだが、ハリーを演じたオーソン・ウェルズは映画の最後の方に出てくる。それまで話題には上がるが写真も映像も出てこないので、内容を知らず題名と出演者の名前だけで(再映などを)見ている人は、彼がいつ出てくるのかと頭に?印が浮かぶのでは。
初公開は英国が1949年、米国で50年。今でこそテーマソングを含め「第3の男」の題名やオーソン・ウェルズの名前は有名だが、当時のアカデミー賞では監督賞と編集賞がノミネートで撮影賞(白黒部門)が受賞しているだけ。作品も音楽も脚本も、ウェルズはもちろん主演のジョゼフ・コットンも、ノミネートさえされていなかったようだ。
といったことは、映画を見た後に調べて分かった。僕らが「映画見るよ」と誘うと喜んで参加した娘が言うには、小説(映画の撮影後に出版されたようだ)が面白かったそうだ。普段この手の映画はあまり好まないのだが、「面白かった」とのことでよかった。ところでウェルズの若い頃、なんとなくいたずらっ子っぽい感じ。
さてオーソン・ウェルズといえば「市民ケーン」が有名。
冒頭シーンでケーンが亡くなる時「ローズバッド」という言葉を残した。その後看護師が彼が死んでいるのを見つけストーリーが動き出す。
さて、誰もいない部屋で亡くなったはずの彼がつぶやいた言葉「ローズバッド」がなぜ皆の知るところとなったのか。しっかり鑑賞したことがないのでそこは見逃していたのかも。(徳永憲治)
