
南加の最古の県人会で昨年10月に創立125周年の記念式典を催した南加鹿児島県人会はこのほど、恒例のピクニックをブエナパークのジョージ・ベリス公園で開き、参加者約120人が各種ゲームに興じて和気あいあいと親睦を深めた。大学進学予定の会員子弟へ奨学金を授与し、前途を祝した。
フランク大原会長があいさつに立ち、「日系社会の各団体から会長や代表を招いてピクニックを盛大に開けることを喜ばしく思う。今日のためにさまざまな準備をしてもらった役員とボランティア、そして寄付をしてもらった人たちに深くお礼を言いたい」と述べた。「今日は水分を十分に補給し、おいしいお弁当を食べて、ゲームに参加して最後まで皆で楽しみましょう」と呼びかけた。

初めに県人会の奨学金プログラムを運営する鹿児島ファンデーションによる奨学金授与式を催した。今春、地元の高校を卒業し秋に大学進学予定の会員子弟9人に奨学金350ドルのチェックが贈られた。受賞者それぞれがマイクを握り感謝の言葉を述べ、出身高校と進学する大学と学部、趣味など自己紹介した。奨学生に選ばれありがたく光栄に思うことや大学生活での抱負を語り、受領した奨学金を大切に使い、勉学に励むことを誓った。会員は期待を込めた大きな拍手を送った。
▽奨学金の受賞者は次の通り。(敬称略)
デュラン・ミネサキ(タスティン高、カリフォルニア大サンディエゴ校)、リリー・ウー(ジョン・F・ケネティー高、サイプレスカレッジ)、グラント・ロー(グレンドーラ高、マウント・サンアントニオ・カレッジ)、タムリン・ナカムラ(トーレンス高、カリフォルニア大サンタクルーズ校)、ジェイク・サクラウチ(スクリップスランチ高校、パロマカレッジ)、ソウタ・フクマ(シュア高、米国海軍航空隊)、ジャック・ニシモト(ロス・アラミトス高、カリフォルニア大サンディエゴ校)、サラ・デービス(マリナ高、オレゴン大)、スカイラー・ワダ(エディソン高、オレンジ・コースト・カレッジ)

昨秋催した125周年記念式典は、約320人が参加し節目を盛大に祝った。鹿児島県から塩田康一知事をはじめとする訪米団を迎え、母県との絆を一層強めるとともに、「薩摩魂」を継承する若い世代に未来を託した。大原会長は、記念式典を陰で支えた実行委員の労をねぎらい、「サプライズで表彰して記念の盾を贈りたい」と話し特別表彰した。特に実行委員長の大役を務めた岩下寿盛さんについて、「豊富な経験と見識、幅広い人脈を生かして、記念式典を成功に導き重い責任を果たした」と称賛した。拍手を浴びた岩下さんは「何も聞いていなかった」と驚いた様子だった。事務局長として県庁と連絡を取り合うなどした鶴亀彰さんはチームの要として働き、記念式典の標語「過去に感謝し、現在を喜び、未来につなぐ」を考案した。西元和彦さんは、ジャパン・ハウスで開催した鹿児島物産展で指揮を執り、幅広い日米の人脈を生かしてプロモーションを盛り上げた。重田光康さんは県の関係者約70人を自宅に招いて送別会を開き豪華な食事を振る舞った。大原会長は「最後の夜を楽しんでもらい喜んで帰ってもらうことができた」と感謝を述べた。グレース・イワシタさんは、幹事・会計として記念行事の全般で事務、会計を取り仕切った。大原会長は「開催日が迫ると追い込みで徹夜をし、本当に頑張ってもらった」と称賛した。

昼食時は弁当を広げ、故郷の近況や渡米後の懐かしい思い出など話を弾ませた。余興は、サンディエゴから駆けつけた日本民謡「松前会」が各地の民謡を演奏した。参加者はまた松前会の生演奏に乗って「鹿児島おはら節」を踊りイベントを盛り上げた。
その後、運動会と各種ゲームが行われ、子どもたちが元気いっぱいに駆け回る活躍を見せた。大人も童心に返り、宝探しやゲートボール、ホットポテトゲームなどに興じ大いに盛り上がった。最後のラッフル抽選会は、当選の発表のたびに参加者が一喜一憂する声が公園に響いた。(永田潤、写真も)




