大リーグが開幕して、はや1カ月が過ぎようとしている。初のベスト4入りを逃したワールドベースボールクラシック(WBC)では、裏切られた期待に厳しい批判を受けた日本人選手たちが、活躍し存在感を示している。気になる選手を紹介したい。
 まず、メジャーデビューを果たした開幕戦から3試合連続本塁打を放ったホワイトソックスの村上。その活躍は目を見張るものがある。初の満塁本塁打も打ち、21日までに4試合連続本塁打を記録。打率の低さやWBCでの不振をかき消す大活躍で、有力紙が「村上の獲得を見送った球団は、判断を後悔している」と伝えたほどだ。
 次に、ワールドシリーズ3連覇を狙うドジャースには3人の日本人がいる。2年連続で開幕投手を務めた山本は抜群の安定感を示し、5試合全てでクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を記録。エースの風格を漂わせ、安心して見ていられる。
 そしてスーパースターの大谷。21日時点で昨季からの連続試合出塁を53に伸ばした。一発を期待して見ている人が多い中で、勝負を嫌う申告敬遠の四球にはがっかりさせられるが、きっちりと出塁し得点を重ね、チームの勝利に貢献しているのはさすが。
 別次元の活躍を見せる大谷は、投打二刀流のもう一方の「刀」である投球がさえている。100マイルの速球と変化球を巧みに織り交ぜ、打者を翻弄。昨季からの連続無失点(自責点)は25回3分の1で止まったが、防護率0・00という驚異的な数字をしばらく楽しませてもらった。
 話は早いが、山本と大谷がけがなくこのまま好調を維持し、規定投球回をクリアすれば、2人によるサイ・ヤング賞争いの一騎打ちの様相が見えてくる。チームの3連覇もぐっと引き寄せられることだろう。期待は膨らむ。ただ、光り輝く2人の陰で、チームメートの佐々木が苦しんでいるのが気がかりだ。
 大谷の移籍によりエンゼルスのアナハイム球場に足を運ぶ日本人ファンは減ったが、今季は毎月のように日本人選手が遠征で訪れる。日程を調べて見に行くのも面白い。(永田 潤)

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