師走になると、どうしてなのか忙しくなります。というよりも、一年の最後の月が訪れているという現実を突きつけられて、多忙な心持ちになってしまいます。たとえやることがなくても、年末は心が落ち着かないのが日本人の特性なのかもしれません。なんとか年越しまでにやるべきことを片付けて、新しい気持ちで新年を迎えることがDNAに埋め込まれているのかもしれません。
 今年は親族を含めて、親しくしていただいた方々の訃報に多く触れました。その度に、交わした言葉や見せた表情を思い出しました。その方々の言葉に元気づけられ、勇気をもらい、ある時は優しい気持ちにさせてもらいました。長寿かどうかではなく、どのような生きざまであったかが、その人物を物語ります。思い出される方々の言動が、今を生きる私たちに影響を続けているのであれば、生きた意味があり、伝えたい思いは次の世代に引き継がれていくことも感じました。
 2025年は昭和で数えれば百年に当たります。百年前の平均寿命は、男女共に40歳代でした。今の80歳代の平均寿命になったのが、医療が進歩し衛生状態が良くなった結果であることは賞賛すべきですが、100年前より平均的に長生きする今の方が本当に幸せなのかは、人それぞれです。たとえ短い時間でも、生まれてきたことに感謝し学び挑戦をすることで豊かな人生を過ごした方も多いだろうし、長寿であっても自分は不幸だと感じて過ごしている方も多いと思いますので、長寿が本当に正解かは、その人の生き方によるからです。
 新年を迎えて初詣に行くのは、何かの要求やお願いをしたいのではなく、一年の感謝を伝えるためだと思っています。「一年間ありがとうございました。」という感謝の祈りが、次に進むために踏みしめる土台となって、力強く自身を支えてくれるものだと信じています。そして年末の家の大掃除に憂鬱な思いもあるかもしれませんが、心もきれいに大掃除しましょう。一年間頑張った自分自身に感謝するのです。今年もご愛読をありがとうございました。良い新年をお迎えください。(アサクラ ユウマ)

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