現在、日本に滞在中。母の介護から一時の休暇をもらって先週、2泊3日で富山と宇都宮に住む学生時代の友人を訪ねた。
久しぶりの東京駅は、相変わらず人でいっぱいだった。東海道新幹線は、東京オリンピックに間に合うよう1964年に開業。東京から新大阪までだった新幹線は、その後次々と路線が伸び、今では北海道、九州まで利用することができる。東京駅の電光案内板は、東海道・山陽、東北・北海道、上越、北陸各新幹線の発着状況を刻々と伝えていた。
まずは富山を目指して北陸新幹線に乗車。東京を出ると列車は、上野、大宮と北上し、群馬県の高崎まで来ると進路を西に変えて長野を目指す。太平洋側から日本海側へと本州を横断する路線だけに、途中には山岳地帯や豪雪地帯が多く、トンネルも少なくない。長野から北上し、北陸新幹線最長の飯山トンネル(22・2キロメートル)を抜けると、そこはもう新潟県だ。列車は日本海に沿ってまた西へと進む。
その辺りから、水をいっぱいにたたえた水田が車窓の両側に広がり始めた。田植えが終わって間がないらしく苗はまだ背が低く、雲の影の映る水面が何枚も何枚も続いた。この時期だけの懐かしい風景を目の前にして、日本にいることをしみじみと実感。久しぶりの列車旅の喜びも倍増した。富山では友人夫婦との再会を楽しみ、地元で「きときと」と表現される鮮度抜群のおいしい魚介を堪能することもできた。
続いては、宇都宮へ。前日のルートを逆に戻り、大宮で下車。そこから宇都宮目指して東北新幹線に乗り込んで、驚いた。自由席は、通路はもちろん洗面所や乗降口までも人で埋まっていた。大宮~宇都宮間は、在来線で1410円、1時間17分。これに対し新幹線は3210円かかるが、所要時間23分。宇都宮で多くの人が下車し、通勤利用も随分と多い様子だった。私たちは宇都宮でも友人夫婦との再会と名物の餃子を楽しむことができた。
現在、北海道新幹線は札幌までの延伸工事が進行中。北陸新幹線は、敦賀と大阪を結ぶルートの検討中だ。地図と時刻表の好きな私は、またいつか乗ってみたいと思う。(楠瀬明子)
