南加熊本県人会(沖田義邦会長)と同婦人会(平野ジャニス会長)は23日、日本の祝日「敬老の日」に合わせ、80歳以上の同会会員を招待した昼食会「敬老会」を小東京の聖フランシスコザビエル教会(旧メリノール教会)で催した。同会には現在、80歳以上の会員が43人おり、うち12人がこの日昼食会に参加した。
この日の参加者の中で最高齢の西崎文江さんは97歳。あみものが趣味で、現在は孫との2人生活を満喫している。また、毎朝手足の運動を欠かさず、魚中心の食事を決まった時間に3食きちんと食べるという緒方美喜さんも今年で97歳。「県人会に来ると、こうやって仲のいい友だちに会えるのが楽しい」と、以前同じ会社に務めていた友人、村上ふさ子さんらと思い出話に花を咲かせた。
今年で90歳を迎える村上さんは、「会員の喜ぶ顔が見たくて」と、長年にわたり同会のサマーピクニックで氷金時の小豆6パウンドを作っている。健康の秘訣は、「くよくよしない。規則正しい生活を送る」で、川柳や短歌を楽しみながら頭の運動をしているという。また、村上さんの夫、肇さんは今年で102歳を迎え、同会会員の最高齢という。肇さんはこの日はあいにく欠席だったが、体調は良く元気にしているという。
同会はこの日、今年で80歳を迎える坂本よし江さん、稲田けんぞうさん、高田てる男さんの3人、また今年88歳を迎える高峰よしのりさん、岡崎はじめさん、武藤えい子さん、木山おびさんの4人をそれぞれ表彰。来年1月に開催を予定している同会の新年会で、県庁から贈呈される表彰状を手渡す予定。
あいさつに立った沖田会長は、100年以上の歴史がある同会の伝統を築き上げてくれた先輩方を敬うとともに、集まった会員らに感謝の言葉を述べた。
詩吟「国風会」の師範で、同会会員の豊田智さん(87)の祝吟で幕を開けた敬老会は、昼食を挟み、食後は婦人会と竹嶺会メンバーによるコーラスで盛り上がり、最後は炭坑節を踊り、集まった会員は楽しい午後のひとときを過ごした。
【中村良子、写真も】
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