アジア合唱祭のジャンボポスターを中心に集合写真に納まる各国系の代表ら
 ロサンゼルス地域で活動する日本、台湾、韓国、フィリピン各系合唱団による4カ国合同の「アジア合唱祭」(クリフ・ヤング・ディレクター)が5月5日(土)午後7時半からアーケディア・パフォーミングアーツ・センター(188 Campus Dr.)で開かれる。イベントは、昨年に次ぎ2回目で「ロサンゼルス台湾センター基金」が主催し、歌を通じてアジア系同士の友好を深める。

あいさつするOCFCで歌唱指導する竹下圭子さん
 イベントに先立ち、関係者やメディアを集めたキックオフセレモニーが10日、主催者が活動拠点とするローズミードの台湾センターで行われた。各国系から合唱団団長などの代表が参加し、それぞれの活動や本番での発表曲を紹介するなどし意気込みを語った。
 ヤング・ディレクターは「歌に国境はない。歌を通じてアジアの国々から来た人々が互いに理解し合い、交流の輪を広めたい」と抱負を述べた。各系の代表によると、それぞれの活動は母国出身者向けに母国語で歌う公演がほとんどのため「この合唱祭に参加できてとても光栄でうれしい」と口を揃えた。
 特別招待として、台湾から高校の合唱団約50人が参加するのが見物。プログラムの最後は、参加者全員が舞台に上がり「America the Beautiful」を合唱し、心を一つにする。
 日系はオレンジ郡を拠点に活動する混声合唱団「OCFC」(Orange Country Friendship Choir、住山弘会長)が初参加する。キックオフセレモニーでは、OCFCの歌唱指導、当日は指揮を務める竹下圭子さんがあいさつし、OCFCが3月に定期演奏会を終えたばかりで、仕上がりのよさを強調。選曲は「日本人が郷愁を覚える童謡・唱歌を揃えた」といい、浜辺の歌と、英国人作曲家ボブ・チルコットが編曲した故郷、砂山、村まつり、おぼろ月夜、紅葉の7曲を雅子グリフィンさんのピアノ伴奏で歌う。「楽しみにし、聴きに来てほしい」と、期待を寄せた。主催者側からの「それぞれの国の特色を出してほしい」のリクエストに応え、法被と羽織を着てステージに登場する。
OCFCの活動と合唱祭で披露する7曲について説明する竹下圭子さん
 イベントは合唱のみならず、自国の民族文化と歴史を紹介するのが特徴で、ロビーでは国際色豊かな各国の共演が見られる。日本は打ち掛けとひな人形を展示する予定。
 竹下さんは、合唱祭について「違った国の合唱団の演奏を聴く機会はそうそうない。各国のパワフルな合唱に加え、カラフルな民族衣装も魅力的でビジュアルでも楽しむことができる」と語り、観賞を呼びかけている。
 チケットは20ドル。問い合わせ先は台湾センター、電話626・307・4881。
メール―
 tcgla@taiwancenterla.org
【永田潤、写真も】
キックオフセレモニーで抱負を語る各系の代表。右端がアジア合唱祭のクリフ・ヤング・ディレクター、右から3人目が台湾センター基金会長で合唱祭の発案者のサイモン・リンさん

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