ヤング・ディレクターは「歌に国境はない。歌を通じてアジアの国々から来た人々が互いに理解し合い、交流の輪を広めたい」と抱負を述べた。各系の代表によると、それぞれの活動は母国出身者向けに母国語で歌う公演がほとんどのため「この合唱祭に参加できてとても光栄でうれしい」と口を揃えた。
特別招待として、台湾から高校の合唱団約50人が参加するのが見物。プログラムの最後は、参加者全員が舞台に上がり「America the Beautiful」を合唱し、心を一つにする。
日系はオレンジ郡を拠点に活動する混声合唱団「OCFC」(Orange Country Friendship Choir、住山弘会長)が初参加する。キックオフセレモニーでは、OCFCの歌唱指導、当日は指揮を務める竹下圭子さんがあいさつし、OCFCが3月に定期演奏会を終えたばかりで、仕上がりのよさを強調。選曲は「日本人が郷愁を覚える童謡・唱歌を揃えた」といい、浜辺の歌と、英国人作曲家ボブ・チルコットが編曲した故郷、砂山、村まつり、おぼろ月夜、紅葉の7曲を雅子グリフィンさんのピアノ伴奏で歌う。「楽しみにし、聴きに来てほしい」と、期待を寄せた。主催者側からの「それぞれの国の特色を出してほしい」のリクエストに応え、法被と羽織を着てステージに登場する。
竹下さんは、合唱祭について「違った国の合唱団の演奏を聴く機会はそうそうない。各国のパワフルな合唱に加え、カラフルな民族衣装も魅力的でビジュアルでも楽しむことができる」と語り、観賞を呼びかけている。
チケットは20ドル。問い合わせ先は台湾センター、電話626・307・4881。
メール―
tcgla@taiwancenterla.org
【永田潤、写真も】