建設の準備が進むメトロのリージョナルコネクター(メトロ提供)

 連邦交通局(FTA)は6月29日、総額13億7000万ドルをかけたメトロのリージョナルコネクター事業(メトロレール接続)に対し、意思決定記録(ROD)を発行した。連邦政府が定める工事にまつわる環境基準をすべて満たしたことが正式に認められたことになり、メトロは今後、駅などのデザイン段階へ移行するとともに、助成金契約などFTAと具体的な話し合いに入る。
 同事業は、メトロのゴールドライン、ブルーライン、エクスポラインをダウンタウン・ロサンゼルスで結び、モントクレアからロングビーチ、またイーストロサンゼルスからサンタモニカまで乗り換えなしで移動を可能にする、重要な鉄道事業の1つ。
 ダウンタウンの7街/メトロセンター駅から、小東京の小東京/アートディストリクト駅を結ぶ約2マイルのコネクター路線には、2街/ホープ、2街/ブロードウエー、1街/セントラルの計3駅が新設され、8万8200人の利用者が見込まれる。
 同事業は、2008年に住民投票で可決された提案Rからすでに1億6000万ドルの予算が割り当てられており、残りは今後、FTAなどと具体的な話し合いに入る。予算のめどが立てば、早くて来年着工、2019年の開通を目指す。
 FTAの意思決定記録発行を受け、メトロは小東京をはじめ、各駅周辺のコミュニティーメンバーを対象としたデザインミーティングを8月末ごろに開くことを予定している。【中村良子】

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