日米文化会館の新館長に任命されたレスリー・イトウさん

 小東京にある日米文化会館(JACCC)理事会(サンディー・サカモト議長)はこのほど、グレゴリー・ウィリス氏の辞任を受け空席となっていた館長の職に、日系社会とアート、非営利団体の運営に精通したレスリー・イトウ氏を任命したと発表した。同氏の正式就任は3月4日を予定している。
 人選委員会のジェフ・フォリック委員長は、「素晴らしい候補者が何人かいたが、レスリーの今後のプログラムに対する展望や、次世代を担う若者への働きかけは注目すべきものがあった」と述べ、「レスリーには、JACCCの将来へのビジョンを遂行する上で必要な指導力と情熱を兼ね備えている」と人選に自信を見せた。
 イトウ氏は、「JACCCを変革する機会を与えてもらい大変嬉しく、自分にとって大きな意味を持つ」と声明を発表。自身の文化的アイデンティティーを確立する上でJACCCが大きな役割を担ってきたことに触れ、これからの世代の人たちにも同じような影響を与えられる機関に戻せるよう、全力を尽くすと述べた。
 イトウ氏は、スタンフォード大学ビジネススクール内にあるアートの非営利団体指導者を対象とした管理プログラムを卒業し、UCLAでアジア系アメリカ研究の修士号を取得、マウント・ホールヨーク大学でアメリカ研究の学士号を取得した。その後14年間にわたり、カリフォルニア・コミュニティー基金、ロサンゼルス郡アートコミッション、フォード基金などを通じ、アートの振興に力を注いできた。かつてビジュアル・コミュニケーションズの最高責任者を務めていたこともある。

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