2015年着工、16年のオープンを予定しているロサンゼルス武道館の完成予想図

 小東京に建設予定の多目的スポーツ複合施設「ロサンゼルス武道館」(237~249 Los Angeles St.)事業にこのほど、ロサンゼルス市から130万ドルの助成金が提供されることになった。リトル東京サービスセンター(LTSC)の地域開発局が26日、発表した。
 LTSCは2011年8月、施設建設に必要な資金2200万ドルを集めるための「キャピタル・キャンペーン」をキックオフした。昨年は、06年に住民投票で可決された「提案84」を通じ、加州公園レクリエーション局から500万ドルの助成金を支給されており、現在までに1000万ドル強が調達された。1970年に日系社会で同建設計画が持ち上がって以来、長年にわたる夢の実現へ向け、大きな一歩となった。
 助成金は、1996年に住民投票で可決された「提案K」(向こう30年間にわたり、公園やレクリエーション施設の建設支援に年間2500万ドルを捻出)により、ロサンゼルス公共エンジニア局から支給される。
 小東京を管轄地区に含む第14区のホゼ・ウイザー市議は、「武道館事業は長年この地域に必要とされてきた施設で、地域の活性化につながる」と称賛。LTSCのディーン・松林所長は、同事業の重要性を認識してくれた市に感謝するとともに、「このような施設にアクセスのない子どもたちに場を提供できることに喜びを感じる。また武道館が将来、小東京の文化の象徴となることに期待している」と述べた。
 ロサンゼルス武道館は、総面積3万8000平方フィートの広さに、バスケットボールのコート4面やロッカールーム、コミュニティースペース、屋上ジョギングトラックや庭園、また150台収容可能な地下駐車場を備えた多目的スポーツ複合施設。土地を所有するロサンゼルス市とは2011年5月に年1ドルで50年の賃貸契約を結んだ。
 LTSCは、2年半から3年以内に資金集めを終了し、2015年に着工、16年のオープンを目指している。
 詳細はホームページで―
 www.budokanoflosangeles.com/
【中村良子】

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