はしか感染が拡大する中、ロサンゼルス郡公共衛生局が4日に発表した最新の調査によると、カリフォルニア州では93人、うちオレンジ郡が28人、ロサンゼルス郡では21人の感染者がいることが分かった。

 加州で93人の感染者が報告されたのは、過去15年間で初めて。ほかリバーサイド郡で5人、サン・バナディーノ郡で6人、ベンチュラ郡で7人が報告されている。全米では102人の感染が確認された。
 今回のはしか感染者のほとんどが昨年12月中旬にディズニーランド、または隣接するテーマパーク「カリフォルニア・アドベンチャー」を訪れている。
 LA郡で報告された21人中、17人がディズニーランドが感染源と確認された。
 ロサンゼルス統一学校区ではこれまでのところ感染者は報告されていない。しかしサンタモニカ・マリブ統一学校区では1日、サンタモニカ高校のチャイルドケアセンターで乳幼児のはしか感染が確認され、現在施設は閉鎖されている。また2週間前には同高校の野球チームコーチが感染していることが分かった。
 米疾病対策センター(CDC)によると、はしかに感染する危険性がもっとも高いのが、予防接種を受けられない12カ月未満の乳幼児、妊娠期間中に予防接種を受けることができない妊婦、また免疫不全の患者も特に注意が必要だとしている。
 ロサンゼルス郡では98パーセントの幼稚園児が予防接種を受けているというが、保護者の中には予防接種の副作用や自閉症との関連性を心配する意見もあり、子どもに予防接種を受けさせないケースも報告されている。CDCは予防接種と自閉症との関連性を否定している。
 現在の加州法では個人の信条を理由に、保護者が子どもへの予防接種を拒否することが許されている。宗教上の理由以外で拒否する場合は、医師など専門家による説明を受けることが義務づけられている。
 加州全体では予防接種を受けていない幼稚園児は1万3千人以上いると報告されている。
 現在使われているはしかの予防接種は99パーセント有効とされており、残りの1パーセントに関しては体調不良などの症状がでるケースが考えられている。
 今回のはしかの流行の感染源とされるディズニーランドとディズニーテーマパークを運営するウォルト・ディズニーCEOのロバート・アイガー氏によると、同施設では来場者数や予約件数にはまったく影響が出ておらず、むしろ前年より増加していると話しているという。

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