カリフォルニア州公衆衛生局は17日、昨年12月から今年にかけて南カリフォルニア地区を中心に流行したはしか感染が終焉を迎えたと発表した。

 はしか感染が最後に確認されたのは3月2日。以降、新たな感染者が報告されていなかった。
 今回のはしかの流行は、オレンジ郡アナハイムにあるディズニーランドを訪れた観光客の間で感染が確認されたのがきっかけとなった。感染者は、昨年12月中旬にディズニーランドおよび隣接するカリフォルニアアドベンチャーを訪れており、その後発症。従業員への感染も確認されていた。二次感染も含め、感染は他州にまで広がり、これまでに加州を含む7州で計142人の感染者が報告されている。
 感染者の中には予防接種を受けていない患者もおり、米疾病管理予防センター(CDC)はさらなる感染拡大を防ぐため、予防接種を受けるよう呼び掛けていた。
 しかし、現在の加州法では個人の信条を理由に保護者が子どもの予防接種を拒否することが許されており、また過去に予防接種と自閉症の関連性を示した論文が発表されていたこともあり、子どもへの予防接種を避ける保護者も多く、予防接種の是非をめぐっては全米で論争が巻き起こっていた。CDCは予防接種と自閉症の関連性を否定している。
 こうした流行を受け、ハンティントン・ビーチ高校やリバーサイド郡にあるパームデザート高校では予防接種を受けていない生徒に自宅待機を命じたほか、サンタモニカ高校のチャイルドケアセンターでは職員や子どもたちに予防接種を受けたことが分かる証明書類の提出を求めるなどの措置がとられていた。

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