ロサンゼルス北部ポーターランチにある南カリフォルニア・ガス・カンパニー(SoCal Gas Co)の天然ガス貯蔵施設から大量のメタンガスが漏れている事態を受け、ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)理事会は17日、施設周辺の学校に通う生徒約1900人と職員に対し、暫定的に他校で授業を行うことを許可する提案を全会一致で承認した。

 対象となるのは同地区にあるポーターランチ・コミュニティー・スクールとキャッスルベイ・レーン・チャータースクールの2校。ガス漏れが発生した10月23日以降、両校では体調不良を訴える生徒があとを絶たなかった。
 貯蔵施設からおよそ2マイルの距離にあるポーターランチ・コミュニティー・スクールには幼稚園から8年生までおよそ1100人の生徒が在籍している。今回の決定を受け、生徒たちは当分の間ノースリッジ・ミドルスクールに通学し、授業を受けることになる。
 同施設からおよそ1マイルに位置し、幼稚園から5年生までおよそ770人の生徒が在籍するCastlebayの生徒は、サニー・ブレイ小学校で暫定的に授業を受ける。
 貯蔵施設の職員は現在、ガス漏れを阻止する作業を行っているが同社によるとこの作業にはおよそ4カ月かかるという。
 ガス漏れが発生して以来、付近の住民およそ1700世帯が避難し、現在も約1千世帯が避難を希望している。
 16日に同社は付近の住民を集めタウンミーティングを開催。貯蔵施設の作業の進行状況などを報告した。LA郡参事会は今回のガス漏れ事件を受け、非常事態を宣言している。【吉田純子】

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です