先週、新聞でジャカランダの記事を見つけました。咲くんです、日本でもジャカランダの花が。懐かしさのあまり横須賀へ出かけました。横浜から京浜急行で横須賀中央まで快速特急で26分、意外と便利です。横須賀といえば軍港の街、日露の日本海海戦で活躍した旗艦・戦艦三笠が記念保存館として公開されています。
お目当てのジャカランダは三笠公園の入口近く、神奈川歯科大学のキャンパス内でした。入口で許可証をもらうと徒歩2分、大きなジャカランダが曇り空いっぱいに枝を広げて咲いていました。思ったより大木、濃い紫色のすてきな深い色です。LA在住経験者にはなんとも懐かしい花です。平日なので多くなく、数人のグループが立ち替わり訪れていました。
2分歩いて三笠公園へ。雨模様なのにシニアのグループが幾組も来ていました。混まない平日はシニアにとって狙い目、船で十数分の「猿島」(軍の要塞跡)へ行くグループも。自分たちは駅方面へ戻り、途中から横道へ。少し奥まったニュー横須賀ホテルの先に元祖海軍カレーを見つけました。入口から両壁には海軍の帽子や制服などが飾られ、レストランの中は木製の古風なテーブルに椅子、壁際には軍艦旗やビールの看板など、まさに大正時代の雰囲気です。明治期の急造海軍は乏しい予算のもと、いかに低コストで優秀な兵を育てるかが急務でした。栄養豊富ながら低コスト、簡単に作れる海軍カレーは当時の傑作、牛乳もついて栄養バランスもよいのです。
時間が許せば横須賀は軍港めぐりがお薦め、湾内クルーズで日米の最新艦が見られます。アメリカの航空母艦、日米のイージス艦やさまざまな用途と任務を持った各種艦が湾内狭しと並んでいる様子は壮観です。
ジャカランダの写真は好評で、皆さんからたくさんコメントをいただきました。世界三大花木の一つで、原産地はアルゼンチン、ノウゼンカズラ科の花木です。日本でも宮崎をはじめ九州には多く、四国・松山、大阪、浜松、熱海など、各地で見られるそうです。世界では南米・北米の暖かい地域、アフリカにもスペインやポルトガルにも…意外と生息地は広いですね。【若尾龍彦】