リー館長は武道館の建設について、25年以上前に小東京でジムを作る計画が始まったことを強調し「今日ここで式典を開き、夢が叶うまであと一歩のところまで来ていてとてもうれしい。ここまで来られたのは、この式典に集まってくれたみなさんとその他大勢の支援してくれた人々のおかげ。コミュニティーをサポートし続けているわれわれ自身に拍手を送ろう」と促した。
千葉明総領事にとってテラサキ武道館は、一昨年の夏の起工式で、合気道の模範を披露したため思い入れがある。祝辞の中で、この式典は日本でいう上棟式または棟上げ式だとし「その直会では今日のように食べ物が振る舞われるが、お神酒が今日はない」と笑いを誘って、LTSCの理事やこの日出席した来賓のコミュニティーメンバーやサンティアゴ州議会下院議員、市関係者の名を1人ずつ挙げ、尽力をたたえた。「長年にわたり、このプロジェクトに支援を行った関係者コミュニティーの夢の実現のために尽力した全ての人々に敬意を表したい」と語った。
コミュニティーの再団結のために小東京の武道館建設を発案した前リトル東京サービスセンター所長のビル・ワタナベさんは棟に「This top is everything」と認めた。式典を終え「今日は、とてもうれしい日になった。私は25年間待っているけど、大きな祝福で喜びを分かち合うグランド・オープニングを待ちわびている」と述べ、間近の初孫の誕生と二重の喜びを噛み締めるように語った。
武道館の建設費の募金集めキャンペーンのマイク・ムラセ部長によると、総工費3380万ドルのうち、あと180万ドルが不足しているという。同部長は「あともう少しなので、どんな形でもいいので協力をして寄付の輪を広げてほしい」と願った。【永田潤、写真も】