始球式を目前にポーズをとるウメモトさん
始球式の前にインタビューを受けて心境を語るウメモトさん
 「二世アスレチックユニオン(NAU)」会長で日系社会切ってのドジャーファンとして知られるボビー・ウメモトさんが3日、ドジャー球場で始球式を行った。大観衆を前に一球を投じ「夢がかなってうれしい」と、目を輝かせた。

 始球式は、友人でゴー・フォー・ブローク・ナショナル教育基金のガラディナー委員を務めるジョッシュ・モリさんからの申し出に応えたもの。その権利は元々、日系社会を幅広く支援するニットー・タイヤが同基金にサイレントオークション用に寄付した。モリさんが競り落として投げる機会を得たが、ウメモトさんがコーチを務める日系野球チームで世話になったことから「始球式は誰よりもドジャースを愛するボビーが適任と思った」と、恩師に譲った。

始球式を終え、他のゲストから「グッド・ジョブ」と声を掛けられハイファイブするウメモトさん
 ウメモトさんは、父親の時代からドジャースをひいきにする56年間のシーズンチケットホルダー。念願のマウンドに上がり、脱帽して敬礼した先は「亡くなった父親と観戦していたシートとドジャースのダッグアウトに向けた」という。始球式については「ボールを高く投げることだけを心がけた。投げたことは夢見心地だったので、あまり覚えていない」と、興奮気味に語った。【永田潤、写真】
ウメモトさんの始球式の連続写真

【写真右】ウメモトさんは始球式後にモリさん(右)と抱き合った【同左】国歌を聴くウメモトさん(左)とモリさん

来年のオールスターゲームは、ドジャースがホストを務める。待ち切れないというウメモトさん

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