国勢調査のオンライン回答は、日本語をクリックすると「ログインしてください」などと、日本語で指示してくれるので回答は簡単にできる
 国勢調査局のパートナーシップスペシャリストの中島シャレンさんが3日、日本語を母国語とする住民向けの特別ブリーフィングを通じて調査への回答を呼び掛けた。

 収集が進行中の調査は今、「4月1日時点における居住場所」を「オンラインまたは電話で回答する」というステージにある。このステージが終わると、未回答者に紙の質問票が送られ、調査員が家々を回るというステージが待っている。
 だが、中島さんはそのステージを待つことを勧めない。「招待状が届いていることを確認して、今、すぐにオンラインで回答してください」と言う。特に新型コロナウイルスの感染拡大を受けてソーシャル・ディスタンシングが叫ばれる中で、オンライン回答と電話回答は最も推奨される回答方法だ。
 「国勢調査局が10年かけて準備してきた2020センサスは、全てのコミュニティーにとって重要なので、必ず回答を」と、中島さんは熱く呼び掛ける。結果が下院の議席数を決定し、メディケア、メディケイド(カリフォルニアではメディ・カル)、子供の健康プログラムやマタニティープログラムを左右する。
 よくある質問の回答と留意点として以下を挙げた。
 ▽回答は国勢調査の統計だけに使用されるので、恐れずに回答してほしい
 ▽5歳未満の子供が忘れられがちなので回答に含むこと。4月1日以前に生まれた新生児は、4月1日に病院にいたとしても数に含める
 ▽コロナの影響で4月1日に一時的にどこかに避難していた人は、避難先ではなくいつも住んでいる場所を住所地として答える。考えられる事例として、大学の寮(ドミトリー)は大学が入居者数をレポートすることになっているが、学校閉鎖で自宅に戻っているケース。これは大学が入居者をレポートするので自宅で含める必要はない。
 ▽回答には米国市民以外も含む。
 ▽コロナの影響で対面活動の開始日を延期した。今のところ、少なくとも4月中に調査員が家を訪れることはない。
 ▽内務省を名乗る者や国勢調査と偽る者からのコンタクトの事例がある。国勢調査が社会保障番号やクレジットカード番号、市民権やビザの有無を尋ねることはないので、だまされないように。「my2020census.gov」からオンラインで答えるのが安全といえる。
 国勢調査の最終回答期限は8月14日まで延期されたが、集計結果発表のスケジュールは今のところ延期されていない。20年12月31日までに各州の総人口を、21年4月1日までに各州のローカル地区の人口を発表し、さらに詳細なデータは23年までに公表するとしている。
 6日時点の発表では、招待状に基づく回答率は全米平均で44・5%、カリフォルニア州は44・2%でほぼ平均だ。町のレベルで見てみると、トーレンスは52・4%と優秀、ガーデナは44・6%で平均並みだが、ロサンゼルス市は34・9%と出遅れている。ちなみにオレンジ郡のアーバインは49・5%、サンディエゴは49・2%だ。この興味深い数字がウォッチできるページも国勢調査のウェブ内にある。果たして一番早く100%に到達する町はどこだろうか?
 回答専用ウェブサイト― 
 my2020census.gov
 日本語案内ウェブサイト―
 https://2020census.gov/ja.html
 その他の質問の回答や不審なうわさに関するサイト(英語)―
 https://2020census.gov/en/news-events/rumors.html
 回答率が見られるサイト(英語)―
 https://2020census.gov/en/response-rates.html
【長井智子】

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